出版社内容情報
現代人の心を不思議にひきつける良寛さん.その人物像が,いま大きく塗り替えられつつある.くり返し越後を訪ね,興味深い史料を探索しながらさまざまな謎を追い,苦悩と激情を秘めた真の良寛像に迫る歴史ルポルタージュ.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペッパー
1
良寛ゆかりの地を訪れ、崇拝された良寛像でなく、人間良寛の秘密にせまっている。 印象に残ったのは子ども達と遊ぶ良寛さんの話。p22「子どものために遊んであげている''ボランティア''というより『 自分も仲間に入れてくれんか』と、一緒に無心に遊んでいるようだ」 この話は共感できると共にほっとした。歳の離れた従姉妹と遊んだ後に伯母が「ありがとうって言いなさい」と促すのにぼくは違和感を感じていた。それでいつも「対等に一緒に遊んだんだからいいんだよ」と話していたのを思い出した。2022/06/30
与末居
0
(仮) 新潟県人・良寛2013/11/01