吉益東洞の研究―日本漢方創造の思想

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000254625
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

江戸時代中期、中国の伝統医学から独自の変革を遂げて日本の漢方は成立する。その立役者であった吉益東洞(よしますとうどう)はどのようにして医療の革新を起こすにいたったのか。東洞の生きた時代、当時の国内外の思想状況も視野に入れ、東洞の「漢方創造」の過程とそれに基づく臨床の実像を明らかにする、初の本格評伝。

内容説明

中国の伝統医学に源を発しながら、日本の「漢方」は江戸時代中期に画期的な変革を遂げた。現在、中国で実践されている「中医学」と日本の「漢方」とは大きく異なる体系をもつに至っている。その変革の立役者であった吉益東洞はどのようにして医療の革新を起こすにいたったのか。当時の国内外の思想状況をも視野に入れ、東洞の臨床実践を根拠とした、画期的な「漢方創造」の過程を明らかにする。漢方診療四十年の著者にしてはじめて可能となった、初の本格評伝。

目次

第1章 東洞医論と時代的背景(東洞医論の基本骨格;東洞の生きた時代 ほか)
第2章 思想形成の過程(安芸時代―東洞先生行状を読む(その一)
黴瘡秘録をめぐって ほか)
第3章 医論の展開と臨床の実態(京都時代―東洞先生行状を読む(その二)
東洞世に顕る―東洞先生行状を読む(その三) ほか)
第4章 晩年―東洞先生行状を読む(その四)(幕命を振り切る;還暦・家塾拡大を図る ほか)
第5章 結語