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出版社内容情報
時代や地域によって揺らぎ膨らんできた乳房のイメージを、二二名の執筆者が豊富な図版とともに読み解く。
内容説明
二二名の執筆者が豊富な図版とともに読み解く、おっぱい=乳房の多彩な表象。日本、中国、西洋の乳房観を概観するとともに、楽しいコラムを多数掲載。時代や地域によって揺らぎ膨らんできた乳房のイメージを、新たに問いなおす。
目次
日本のおっぱい、いろいろ(総論 日本の乳房はいかに語られたか;総論 日本のバスト七〇年―「身だしなみ」から「自分らしさ」へ;乳と貝―人魚の乳房をめぐる力学 ほか)
中国のおっぱい、いろいろ(総論 中国乳房文化論・序説―記憶の中の図像;民国文学むねくらべ;男旦(おんながた)が脱ぐとき―纏足・柳腰・幻の乳房 ほか)
西洋のおっぱい、いろいろ(総論 西洋中世の乳房―豊穣と罪、フェティシズムと拷問の間で;総論 乳牛と乳母―ロシア文化における代理のおっぱい;マヨリカに描かれた乳房のイメージ ほか)
著者等紹介
武田雅哉[タケダマサヤ]
1958年生まれ。北海道大学大学院文学研究科教授。専門は中国文化、文学、芸術(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
18
纏足に限らず、中国では、かつて女性の身体を無理に矯正する悪習が存在していたことを知る。1920年代に「天乳運動」として、全ての女性の乳房をあるがままに戻そうとする動きが始まる。それまでは、下着で圧迫して胸を平らにすることが美と強要されていた。それがために母乳が出にくくなり、また血流や呼吸に影響し、亡くなることもあったという。乳房の解放が即女性解放だったことが分かる。2020/03/10
kenitirokikuti
13
タイトルがひどい▲男乳首。プールでは何も言われないのに、シャツの透け乳首には文句を言われがち▲実川元子「日本のバスト70年 身だしなみから自分らしさへ」ウーマンリブ時代はノーブラのTシャツ&ジーンズ。バブル期はボディコン。またマドンナの体形。シェイプアップに励む。男性はメディアの巨乳へ引きつけられる(以後もメディアの裸体を好むなぁ)。現在、女はおっぱいに「女らしさ」より「自分らしさ」を求める▲「乳と貝 人魚の乳房をめぐる力学」。東洋の人魚は人面魚。のち、西洋の上半身人魚へ。貝ブラはピーターパンの舞台から2018/10/07
あんパパ
13
はい、確かにタイトルに惹かれた私です。主題がわかりにくかったかな、個人的には。2018/08/17
loanmeadime
9
数年前にロミ著「乳房の神話学」を読んだ時に、おっぱいはしばらくいいかと思ったんですが、こんなカバー見せられたら手に取らないわけにいきません。巻末執筆者紹介を見ると22人中15人が女性ということで、私などのように鑑賞の対象としてではなく、自分の機関としての関心の持ち方が新鮮に感じました。特に、同年代の実川元子さん『日本のバスト70年 ―「身だしなみ」から「自分らしさ」へ』は、そういうことか、という気付きが多くありました。でも、♪お父ちゃんのもんと違うんのやで~的なけしからん記述ももう少し欲しかったかも。2025/02/12
クサバナリスト
8
歴史的には、おっぱいが性的対象となるのは、明治以後? 『小柴垣草子』が気になる。平安時代に既にこのようなものがあったのか❗ 表題はふざけているが、全体的に内容は学術的に述べられている。化学研究費をもらったうえでのまじめな研究成果ひとつだから当然か❗2018/08/15