出版社内容情報
前作『銀色の月』に続く回想記の第二弾。より大胆に、より繊細に、「作家と妻」の過ごした日々が綴られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
11
『銀色の月』続編。表紙見返しに『私は人一倍、家庭、家族もいう在り方に、過分の憧れを持っていました。創作に身を置いている立場の人にそれを求めるのは無理だったと、そう気が付いたのは、国夫が亡くなってからのことでした』とある。寂しい言葉だ。互いに信仰を持ち、信頼しあえていると思っていたのに…。家庭生活、結婚生活において、見えざる力に試された時、その当時の著者の思考、行動を心のままに綴った文章はなんとも魅力的。2024/08/27
konibi
0
小川国夫夫人、小川作品読んだこともなかったが手にする。長らく連れ添った伴侶の死後、筆を取った二作目。女性の心持から自分のその立場の方々の時々を思い描くことの辛さを感じながら読む。 物を創作する人の孤独な戦いを知る。夫婦と言えども相手にはわからんのだろう。井上ひさししかりか。4 青梅 メモ有2015/12/06