出版社内容情報
「もってのほか」という面白い名前の食用菊がある。山形県の特産で、10月下旬に収穫され、花弁を膾などにする。名前の由来については、格別おいしいので食べないのはもってのほかなど諸説があるという。このようなその土地の生活に根ざした心にひびく172の季節のことば(地貌季語)を、例句を掲げながら解説した季語集。
内容説明
食用菊の一品種に「もってのほか」がある。食用菊の生産では全国一位の山形県の特産で、十月下旬に収穫され、花弁を膾などにするという。名前の由来については、格別おいしいので食べない者はもってのほかとか、もってのほかおいしいとか、天皇家の菊の御紋を食べるとはもってのほかなど諸説がある。このようにその土地の生活に根ざした季節のことば(地貌季語)一七二を全国各地から掘り起こし、地貌季語を詠みこんだ俳句を掲げながら解説した季語集。好評を博した『語りかける季語 ゆるやかな日本』の姉妹編。
目次
新年(懸けの魚;福梅 ほか)
春(逆さ寒;みなみけ ほか)
夏(夏ぐれ;蠍座 ほか)
秋(吹っかけ雨;磐梯初雪 ほか)
冬(霜荒れ;上崩雪 ほか)
著者等紹介
宮坂静生[ミヤサカシズオ]
本名・敏夫。1937年長野県生まれ、俳人、信州大学名誉教授。月刊俳句誌「岳」主宰。季題・季語体系の見直しを提唱し、季語深耕、地貌季語発掘につとめている。第45回現代俳句協会賞。著書に『語りかける季語 ゆるやかな日本』(岩波書店、第58回読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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