出版社内容情報
六十年代から前衛演劇の旗手といわれた著者が、自らの生まれた浅草、入谷を舞台に描く幻想世界。初公開の取材ノートなど、豊富な資料によって劇作や演出の方法を明らかにする最新戯曲集。
内容説明
夕陽があたる坂の街に迷い込み、青年は朝子、夕子という二人の女に出会う。夕陽の一瞬のきらめきの中にあらわれる夕坂童子とは?書き続けてきた東京下町、鴬谷を舞台に幻想世界がはじまる。
著者等紹介
唐十郎[カラジュウロウ]
1940年東京生まれ。明治大学文学部演劇科卒業。63年に劇団状況劇場を結成。67年に『腰巻お仙―義理人情いろはにほへと篇』を紅テントで上演して以来、テント公演を中心に演劇活動を行う。現在、劇団唐組座長。劇作家、演出家、小説家、俳優として活動を続ける。『少女仮面』(69)で岸田國士戯曲賞、『海星 河童』(78)泉鏡花賞、『佐川君からの手紙』(83)で芥川賞、『泥人魚』(03)読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、鶴屋南北戯曲賞をそれぞれ受賞する。2005年度読売演劇大賞芸術栄誉賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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