出版社内容情報
社会的関心が高い「職業教育」。その可能性と限界を工業高校の「ものづくり」教育を手がかりに考える。
内容説明
若年層の職業への移行が恒常的に不安定であるなか、教育にできることはあるのか。本書は、社会的関心が高い「職業教育」の可能性と限界を、工業高校の「ものづくり」教育を手がかりに考える。どのような知識や技能について、その有用性や価値を、誰が、何を基準に、どのように承認し、それはどう活かされているのか。―職業教育の是非や効果をめぐる議論に一石を投じる、貴重な実証研究。
目次
序章 「ものづくり」からみる教育と仕事
第1章 高卒就職と職業教育―移行の歴史的変容とローカル性
第2章 専門性なきあとの工業教育―「ものづくり」の「批判」から「受容」へ
第3章 「ものづくり」は職業選択にどう影響しているか
第4章 「油の付いた棒」にどう触るか―慣れ・態度
第5章 微妙で不安定な連結帯―職場での効果検証
終章 教育と仕事のつながり方
著者等紹介
片山悠樹[カタヤマユウキ]
1977年生まれ。愛知教育大学教育学部講師、教育社会学。博士(人間科学)。早稲田大学教育学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得修了。名古屋商科大学経営学部専任講師、同准教授を経て現職。第4回日本教育社会学会奨励賞(論文の部)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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