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文字はこうして生まれた

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  • サイズ B5判/ページ数 201p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784000253031
  • NDC分類 801.1
  • Cコード C3022

内容説明

人類史上一大画期である文字の使用はどのように始まったのか。本書は最古の文字体系である楔形文字が物の受け渡しを計算・記録する小さな道具と出納簿から誕生したという大胆な仮説を提示する。それは数の認識・計算から抽象化へ、そして官僚制と権力の誕生へと人類を導く、大変革への一歩であった。人類の「書く」行為の原点にスリリングに迫る。

目次

トークンという新しい理論
第1部 証拠資料(トークンとは何か;トークンはどこで誰が使ったか;紐に通したトークンと封球;記号が押印された粘土板)
第2部 解釈(先史時代におけるシンボルの進化;トークンの社会経済的意義;計算から文字の発生へ;トークン―先史時代における役割と考古学への貢献)
第3部 遺物

著者等紹介

シュマント=ベッセラ,デニス[シュマントベッセラ,デニス][Schmandt‐Besserat,Denise]
1933年フランスに生まれる。2004年からテキサス大学(オースティン校)名誉教授。専門は古代近東の考古学

小口好昭[コグチヨシアキ]
1948年、栃木県生まれ。中央大学経済学部教授。会計学専攻

中田一郎[ナカタイチロウ]
1937年、和歌山県生まれ。中央大学名誉教授。専門は古代メソポタミア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルト佐藤

2
調べ物のために、前半部をメインに読んでみる。謎の遺物であるトークンについての考察は面白く、説得力もある。でも、主題であるはずのトークンから文字の変遷があまり例示もなく、ちょっと読んだ目的とずれてしまった。全部の文字がトークンからは来ている訳ではない気もする。でも、トークンという、なにかを記号的な考える事と、それを平面にうつす技法が生まれて、文字が生まれていったのはたしかかもしれない。2019/03/03

Rootport Blindwatchmaker

1
会計の歴史の教科書は、ほぼ必ず古代メソポタミア文明から始まる。トークンという原始的な記録手段が、簿記の始まりだからだ(そこから複式簿記が生まれるまでに、また長い時間がかかるのだが)。そういう教科書で読んだ内容を、もう少し詳しく知りたくて本書を手に取った。当然ながら、「文字の誕生」は会計史にとどまらない、人類の歴史の特異点だ。ごくわずかな手がかりから真相を推理していく考古学者の手法は、まるで探偵小説のようで面白かった。別の本で一度読んだ話でも、実物の写真やイラストがあるとインパクトが違う。2019/10/28

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