出版社内容情報
悪化する都市の環境と,失われていく各地の自然.人と自然のつきあいは大きな転換期にある.C.W.ニコル,筑紫哲也,今森光彦,永六輔,中村桂子らがさまざまな経験と知恵をもとに示す,人と自然の未来への羅針盤.
内容説明
人類全体が化石資源による物質文明を謳歌し、それこそが繁栄の証だと思い込んだ時代は終わった。それに替わる人間的豊かさと自然環境の豊かさを確保するには、何から始めたら良いのだろう。
目次
東西の森の文化を歩いて(C・W・ニコル)
消えゆく日本の自然と産業をつなぐ(筑紫哲也×稲本正)
資源としてではなく、生態のからくりとして森を見る(今森光彦)
自然と職人―職人魂のグローバリズム!(永六輔×稲本正)
ゲノムと熱帯雨林を結ぶ(中村桂子)
著者等紹介
稲本正[イナモトタダシ]
工芸家。1945年富山県生まれ。立教大学勤務後、74年工芸村、オークヴィレッジ(岐阜県清見村)を創設。お椀から建築まで幅広い工芸を展開する一方、植林活動を行い、また地球環境における森林生態系の重要性を発言し続ける。『森の旅森の人』で日本全国の森林を歩き、『森の形森の仕事』(毎日出版文化賞)で日本の木の文化の根元を探究。また『森の惑星―循環と再生へ』で世界の森を訪ね、12年に及ぶ森の旅に区切りを付けた。帰国後、連続講座「森の惑星」プロジェクトを立ち上げる。日本環境教育フォーラム理事をつとめる他、多彩な人脈と自身の強い熱意をバネに広く活動している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
12
樹木は、優秀な資源だ。緑は人間に安らげる空間を提供してくれる。さらに、「おいしい水、おいしい空気」は[太陽系最大の生産工場]地球の森がつくりだしている。「森林生態系の多様性を楽しみながら知識を深めること」が大切だと著者は語る。少しでも植林し豊かに循環する社会のことを考え、環境のことを深く学ぶことは大切だな…。イタリア製のストラディバリウスは楓の木。オーケストラは楓の森が響いている、という言葉が印象的。ヤマネは山で寝るから「ヤマネ」。2016/05/11
miri
0
様々な森への視点が聞けて面白かった。2014/06/28
yoshi
0
森にはずいぶん癒されたな2008/04/02