- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
出版社内容情報
95年秋に他界したエンデ.彼は亡くなる直前まで,友人であり彼の作品の翻訳者でもある田村氏に,自分の作品,人生,思索,そしていままで述べていなかった夢や死についてなど,実に多くのことを語った.エンデの真髄に触れられる1冊.
内容説明
1995年秋に他界したエンデ。彼は亡くなる直前まで、友人であり、また彼の作品の翻訳者でもある田村都志夫氏に、自分の作品、人生、思索など、実に多くのことを語った。それらに、次作品の構想に関する「夢について」、さらに病床において述べた「死について」を新たに加えたのが、本書である。エンデの言葉がいっぱい入った、ファン待望の書。
目次
1 書くということ
2 少年時代の思い出
3 思索のとき
4 夢について
5 死について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みけのすずね
5
エンデのついの物語。ファンタージエンの国境は内にあるのだと気づいた事が物語の出口に。本当の冒険は、そんな力が自分の中にあるとはそれまでまるで知らなかった、そのような力を投入しなければならない状況へ人を運んでゆくもの。ユーモアは善意や好意と結びついたおおらかな態度。精神は語り、心は泣き、知覚は笑う。挫折から力を与えられるのは、遊び。バスチアンは、彼の神話を体験する。絵は概念を越えて、そのもの自身の矛盾を含んだなにかを表現する。本質的なこと語られないものを、絵の間の空虚な空間で語るには。未完「夢どろぼう」…2018/05/01
こたろー
2
僕のようにエンデをよく知らない読者にも、話者の膨大な知識量と長きにわたる思索から、多くを考えさせ、楽しませてくれました。多種多様な話題が取り上げられてますので、エンデに一切触れたことない方にも楽しそう。エンデ流の「ユーモア」や「遊び(Spiel)」の概念がとても気になる。2011/09/29
コウ
1
時々この本を開いては撫でさするようにして、彼が残してくれた言葉を読んでいます。エンデ=終=冬の糸=ヴィンター・ファーデン。エンデさんが亡くなられた1995年はいろんな事件がありましたね。そういう闇に対抗すべく遺言として確かに受け止めましたよ。★★★★★2008/06/22
一彩
0
「人生において大事なことは,みんな無償のことだと・・・」2015/11/28
アルデバラン
0
私がエンデさんの存在を知った頃、彼はすでに亡くなっていました。彼は何を考え、物語を綴ってきたのだろう。彼の言葉の一つ一つが、私の胸に深く響いてきます。2011/01/28