出版社内容情報
ヴァレリーからバルトまで,夢と覚醒をめぐる現代フランス文学の探究の軌跡を描いた,著者渾身の論考.
塚本 昌則[ツカモト マサノリ]
著・文・その他
内容説明
人は目覚めたまま夢を見ることは可能だろうか―。現代フランスの文学者たちは、誰もがこの問いを胸に抱き、独自の探究を捧げた。ヴァレリー、プルースト、ブルトン、サルトル、バルトという5人の代表的作家を取り上げ、各人の夢と覚醒をめぐる省察を検討、20世紀全体を貫く物語回復の試みを描き出す。
目次
序章 存在の瞬間―二十世紀フランス文学における眠りと覚醒
第1章 ヴァレリーにおける中断の詩学
第2章 プルーストにおけるイメージの詩学
第3章 ブルトンにおける期待の詩学
第4章 サルトルにおける崩壊の詩学
第5章 ロラン・バルトの“中性”の詩学
著者等紹介
塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院博士課程中退。文学博士(パリ第12大学)。白百合女子大学文学部専任講師などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。訳書・パトリック・シャモワゾー『カリブ海偽典―最期の身ぶりによる聖書的物語』(紀伊國屋書店、2010年、第48回日本翻訳文化賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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