マッド・トラベラーズ―ある精神疾患の誕生と消滅

個数:

マッド・トラベラーズ―ある精神疾患の誕生と消滅

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年09月08日 12時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 360p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000248228
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3011

出版社内容情報

一九世紀末フランスを中心に一時流行し消滅した精神疾患「徘徊自動症」。最初の症例ダダの分析を通じ疾患と社会の相互作用を描く

内容説明

一九世紀末のフランスを中心に流行し、その後まもなく消え去った精神疾患「徘徊自動症」。なぜそれはその時その地域にだけ出現し、消滅したのか?そもそもその疾患は実在のものなのか?ボルドーからモスクワまで遁走の旅をした最初の事例アルベール・ダダの資料を詳細に分析し、疾病と社会との相互作用を劇的に描き出したイアン・ハッキングの代表作。

目次

第1章 最初の遁走者
第2章 ヒステリーかてんかんか?
第3章 複数のニッチ
第4章 五つの問いと五つの答え
補遺(何がアルベールを苦しめたのか?;さまよえるユダヤ人;ドイツの「徘徊衝動」)
ドキュメント(アルベールの話 一八七二年~一八八六年五月;アルベールの観察記録 一八八六年六月~一八八七年二月;夢 一八八七年五月~一八八九年九月;病原性の夢 一八九二年;実験 一八八八年、一八九三年;エピローグ 一九〇七年)

著者等紹介

ハッキング,イアン[ハッキング,イアン] [Hacking,Ian]
1936年カナダ・バンクーヴァー生まれ。ブリティッシュコロンビア大学で数学と物理学を学び、1962年ケンブリッジ大学で博士号取得(哲学)。ブリティッシュコロンビア大学、スタンフォード大学などを経て、トロント大学教授。現在は同大学名誉教授

江口重幸[エグチシゲユキ]
1951年東京生まれ。1977年東京大学医学部医学科卒業。現在、一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院副院長

大前晋[オオマエススム]
1970年兵庫県西宮市生まれ。1995年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属分院神経科、東京武蔵野病院、東京大学医学部附属病院精神科を経て、国家公務員共済組合連合会虎の門病院精神科部長

下地明友[シモジアキトモ]
1947年沖縄宮古島生まれ。1973年熊本大学医学部卒業。現在、熊本学園大学大学院社会福祉学研究科福祉環境学専攻教授

三脇康生[ミワキヤスオ]
1963年兵庫県生まれ。1987年京都大学文学部卒業。1995年京都大学医学部卒業。1998年パリ第一大学人文学部大学院科学哲学科DEA課程修了。2000年京都大学大学院医学研究科博士課程社会医学専攻修了。現在、仁愛大学大学院人間学研究科臨床心理学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
医学での症例区分は、他のどんな領域と関係してどんな効果を作るのか?その症状はどんな状況で生じるのか?著者は19世紀フランスに分布し、後に消えた「遁走症fugue」を例に、医学分類、文化的価値(旅行/遁走の価値極性)、マスメディアと行政の関係、分類による患者自身の解放という4つのパラメータから生態学的に医学を時間化し、名詞の連なりに見える歴史も動詞化する。かつて多重人格なる命名を同様のモチーフで批判した著者は(『記憶を書きかえる』)、民族誌を綴る人類学者のように名づける側の正常や健康なる前提の歴史化を図る。2018/10/15

ぷほは

3
前半はドチャクソ面白かったが、やや後半はジャーナリスティックに寄りすぎてどうも。『ピエール・リヴィエールの犯罪』を読みたくなるような狂気と時空のパノラマに、恐ろしく冷徹で鋭利な著者自身の「ウヒヒ」目線が適度に毒っ気たっぷりのユーモアとして昇華されており、そこが変に暗いし魅惑的な反復が多すぎる割に肝心な事は何も説明してくれないフーコーとの違い。生態的ニッチは、まぁ複数原因による同一結果/同一原因による複数結果を扱う機能主義このかたの社会学における近代化論からすれば、確かに単なる隠喩以上のものではあるまいよ。2018/02/11

TYOTYOSAN

0
適切な隠喩2017/12/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12176759
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。