内容説明
「経王」(諸経の王)と尊ばれ、はかり知れない影響を日本に及ぼしてきた仏教経典の正確で読みやすい翻訳。綿密なテキスト校訂、深い仏教理解に基づく詳細な注解、一点一画をも疎かにしない原典に忠実な翻訳、によって多くの読者から支持を得て『梵漢和対照・現代語訳法華経』(毎日出版文化賞)を、経典を理解したいと願うより広い読者のために、手軽な判型としてさらに読みやすい文章にした。下巻には、第11章ストゥーパの出現(見宝塔品第十一)からを収録。
目次
ストゥーパの出現(見宝塔品第十一)
ストゥーパの出現=続き(提婆達多品第十二)
果敢なる努力(勧持品第十三)
安楽の住所(安楽行品第十四)
大地の裂け目からの菩薩の出現(従地涌出品第十五)
如来の寿命の長さ(如来寿量品第十六)
福徳の分別(分別功徳品第十七)
喜んで受け容れることの福徳の表明(随喜功徳品第十八)
説法者に対する讃嘆(法師功徳品第十九)
常に軽んじない“のに、常に軽んじていると思われ、その結果、常に軽んじられることになるが、最終的には常に軽んじられないものとなる”菩薩(常不軽菩薩品第二十)
如来の神力の顕現(如来神力品第二十一)
ダーラニー(陀羅尼品第二十六)
“薬の王”の過去との結びつき(薬王菩薩本事品第二十三)
明瞭で流暢に話す声を持つもの(妙音菩薩品第二十四)
あらゆる方向に顔を向けた“自在に観るもの”の神変についての教説(観世音菩薩普門品第二十五)
“美しく荘厳された王”の過去との結びつき(妙荘厳王本事品第二十七)
“普く祝福されている人”による鼓舞(普賢菩薩勧発品第二十八)
付嘱(嘱累品第二十二)
著者等紹介
植木雅俊[ウエキマサトシ]
1951年生。九州大学大学院理学研究科修士課程修了、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程中退、91年から東方学院で中村元氏のもとでインド思想・仏教思想、サンスクリット語を学ぶ。2002年人文科学博士(お茶の水女子大学)。仏教思想研究家・NHK文化センター講師。著書:『梵漢和対照・現代語訳法華経』(2008毎日出版文化賞、岩波書店)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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