内容説明
「経王」(諸経の王)と尊ばれ、はかり知れない影響を日本に及ぼしてきた仏教経典の正確で読みやすい翻訳。綿密なテキスト校訂、深い仏教理解に基づく詳細な注解、一点一画をも疎かにしない原典に忠実な翻訳、によって多くの読者から支持を得て『梵漢和対照・現代語訳法華経』(毎日出版文化賞)を、経典を理解したいと願うより広い読者のために、手軽な判型としてさらに読みやすい文章にした。上巻には、第10章説法者(法師品第十)までを収録。
目次
第1章 序(序品第一)
第2章 巧みなる方便(方便品第二)
第3章 譬喩(譬喩品第三)
第4章 信順の志(信解品第四)
第5章 薬草(薬草喩品第五)
第6章 予言(授記品第六)
第7章 過去との結びつき(化城喩品第七)
第8章 五百人の男性出家者たちへの予言(五百弟子受記品第八)
第9章 アーナンダとラーフラ、そのほか二千人の男性出家者への予言(授学無学人記品第九)
第10章 説法者(法師品第十)
著者等紹介
植木雅俊[ウエキマサトシ]
1951年生。九州大学大学院理学研究科修士課程修了、東洋大学大学院文学研究科博士後期課程中退、91年から東方学院で中村元氏のもとでインド思想・仏教思想、サンスクリット語を学ぶ。2002年人文科学博士(お茶の水女子大学)。仏教思想研究家・NHK文化センター講師。著書:『梵漢和対照・現代語訳法華経』(2008毎日出版文化賞、岩波書店)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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