本の自叙伝

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  • サイズ 46判/ページ数 294p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000247849
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「私は本になります」――古今東西の書物を読み漁ってきた編集工学者が、愛着をもつ「本」たちを主人公に据え、「日本という方法」を軸に、書物の来歴、読み方、編集術を余すところなく開陳する。伝説の私塾「連塾」の最終講義を書籍化!垂涎の『千夜千冊』全集特別巻所収「ぼくの読書術」を付録として収録する。


【目次】

 はじめに

第一部

 第一景 ◎ テスト氏との一夜
  私は本になります
  ヴァレリーの精神の一撃
  精神の一撃を受けたもう一人の男
  ヴァレリーと露伴とピアノ
  思考に割れ目をつくる読書

 第二景 ◎ 死者の書
  語り部とともに言葉がめざめる
  中将姫伝説と阿弥陀信仰
  擬死再生という方法
  本居宣長の方法――「からごころ」を排する
  二つの本の読み方

 第三景 ◎ サイの国から
  白川静の漢字革命
  言葉は行ったり来たりする
  和漢をジグザグにまたぐ

 第四景 ◎ 黒板銀河鉄道
  宮沢賢治が描いたドップラー効果
  青い電気化学への憧れ
  もうひとつの『銀河鉄道の夜』
  欠けたものを探して
  英雄伝説に共通するもの
  読書はつねに片思い

第二部

 第五景 ◎ アインシュタインの林檎
  湯川秀樹と野尻抱影
  絶対モデルと相対モデル
  相対性理論が生まれた三つの前提
  「重力場」という見方
  すべての真相は「抜き型」である
  昔の光がいまここに届いている
  こんな科学書に影響を受けてきた

 第六景 ◎ 生命の塵
  われわれは「一個の生命」ではない
  生物とはどういうものなのか
  RNAはエディターシップのルーツ
  生命の経てきた歴史をたどる

第三部

 第七景 ◎ 虹色のトロツキー
  二人の松岡正剛
  革命家はみんな挫折者だった
  山本耀司による「いかがわしい服」
  一瞬にして両性になれる服
  神なるオオカミと群れるオオカミ

 第八景 ◎ ZEAMI条々
  物語が国語をつくる
  境界にいるワキという存在
  屈原の「離騒」を能仕立てで再現する
  ダンテ『神曲』と能の共通性
  シェイクスピアが描いた世界の「裂け目」
  謡曲の「鍵穴」を開ける鍵をどれだけもっているか

 第九景 ◎ ぼくの読書編集術
  読書には「顕読」と「潜読」がある
  アブダクションをはたらかせる
  編集工学的読書とアルス・コンビナトリア
  二五冊の本による連綿草
  グレン・グールドに想いを託して

 附録:ぼくの読書術
  00読書の謎
  01読書の多様性
  02本と出会うとき
  03書店をたのしむ
  04図書館へ行く
  05本との接し方
  06読中のこと
  07マーキングする
  08音読する
  09言葉と付き合う
  10思速で読む
  11自伝や日記と伴走する

内容説明

「私は本になります」―古今東西の書物を読み漁ってきた編集工学者が、愛着をもつ「本」たちを主人公に据え、「日本という方法」を軸に、書物の来歴、読み方、編集術を余すところなく開陳する。二〇一二年に東京青山のスパイラルホールで開催された伝説のライブトークイベントを満を持して書籍化。空前絶後の全六時間のパフォーマンスを完全採録する。さらに『千夜千冊』特別巻所収の「ぼくの読書術」(最新版)も附録として収録。

目次

第一部(テスト氏との一夜;死者の書;サイの国から;黒板銀河鉄道)
第二部(アインシュタインの林檎;生命の塵)
第三部(虹色のトロツキー;ZEAMI条々;ぼくの読書編集術)
附録:ぼくの読書術

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都生まれ。1970年代に雑誌『遊』編集長として名を馳せ、80年代に「編集工学」を確立。以降、情報文化と技術をつなぐ研究・企画・構想に従事。日本の歴史文化にひそむ「方法」に着目した編著作も多数。2024年、死去。2000年よりインターネット上で連載した「千夜千冊」は1850夜に及んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

82
つい先日読んだ「世界のほうが面白すぎた」という本が最後の本だと思っていましたが、つい最近岩波書店からこの本が出されました。ただ内容的には2012年に行われたトークイベントを書籍化したものでやはりご自分の経験とくに編集工学的なものについての講演録のようなものになっています。読みやすく松岡さんのエッセンスが詰まっている気がしました。附録の「ぼくの読書術」も楽しめました。2026/08/10

耶律ハーン

1
松岡正剛という人に興味があり読んだ。結論からすると、読者のほとんどは編集工学の世界観なんて分かるのかな?という思いはある。著者の理論は正しいが、本書の考え方で色々、類推しても仕事しながらは厳しいかな?と思った。良かった点は、芸術家、アーティストなど専門性極める人たちの考え方には脱帽しました。読書付録の最後の3ページは絶対参考になりそうだし、その部分は常に読み返すようにしたい。2026/08/17

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