内容説明
帝政時代から二つの世界大戦と旧東独時代を生き延びてきた旧東ベルリンの一角。そこにはかつていくつもの中庭(Hof)のある集合住宅がひしめき、貧しい人々や東方系ユダヤ人たちが暮らしていた。壁崩壊後の20年間、歴史が消滅していく現場に立ち会いながら撮り続けた歴史的写真集。
著者等紹介
橋口譲二[ハシグチジョウジ]
1949年鹿児島生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中玉ケビン砂糖
51
とてつもなく大判で重厚な上質紙を捲れば、そこはもう『ベルリン/天使の詩』の世界だ(リブート版『サスペリア』でも『都会のアリス』でもいいけど、ゆっくりとした思索に沈潜したい時にはやっぱり『ベルリン~』のイメージ)。一度ドイツに旅行へ行ったことはあるがパックツアーの弾丸旅行で、フランクフルトに降り立つなりミュンヘンやニュルンベルクを経てスイス近くの白鳥城へ行き、ゆっくりする間もなくケルンへ向かってフランクフルトに戻ってくるという強行軍だった2022/01/03
psy
0
久々の橋口さんの写真集。しかも当初の発行予定から半年経ってる気が。でも、やっぱしイイですね〜。20世紀終わりから21世紀初頭のベルリンの街。そこには人影はなく。崩れかけたような、見ようによってはアンティークな建物と、大きな樹々、光と影がモノクロームの写真で表されてて美しいです。次の写真集も楽しみです。いつかな〜。個展とかイヴェントでもいいんですけど〜2011/03/10