翻訳の政治学―近代東アジア世界の形成と日琉関係の変容

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  • サイズ A5判/ページ数 317,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000247702
  • NDC分類 220
  • Cコード C3030

内容説明

20世紀への転換期における琉球弧の体験を素材に、言語行為を通じて同一性を創造する「翻訳」という文化実践に着目して、多言語・多分野・多ジャンルにわたる一次資料を渉猟。哲学・文学・社会学・人類学・政治学等の関連理論を横断しながら、西洋中心主義的に組織されてきた既存の研究視角や時代区分を一新し、全く新たな歴史叙述と現状認識を紡ぎ出す、東アジア地域研究の試み。

目次

序論 「同じであること」と翻訳の政治
第1部 「人権問題」前夜―「琉球処分」期の東アジア国際秩序(外交の翻訳論―F.H.バルフォアと一九世紀末東アジア英語言論圏の成立;国境の翻訳論―「琉球処分」は人種問題か、日本・琉球・中国・西洋;国民の翻訳論―日本内地の言説変容)
第2部 「民族統一」以降―「沖縄人」が「日本人」になるとき(統合の翻訳論―「日琉同祖論」の成立と二〇世紀型秩序への転換;革命の翻訳論―沖縄青年層の見た辛亥革命と大正政変;帝国の翻訳論―伊波普猷と李光洙、もしくは国家と民族のあいだ)
結論 翻訳の哲学と歴史の倫理

著者等紹介

與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、愛知県立大学日本文化学部歴史文化学科准教授。専攻は日本近現代史で、東アジア世界の経験に根ざした歴史学の新しい語り口を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出版社内容情報

翻訳概念の再定義を通して、日本と琉球の関係の変容と、それを語る政治的言説の展開をたどり、東アジアの「近代」に生じた変動の意味について考察。研究の方法論的再検討と東アジア近代史の捉え直しを迫る気鋭の研究者の力作。