出版社内容情報
2004年1月、現代を代表する哲学者と当時枢機卿であった現ローマ教皇とが討論会を行った。「自由な国家における政治以前の道徳的基盤」をめぐって二人がそれぞれの立場から行った報告に、訳者による解説論文を付す。
内容説明
二〇〇四年四月一九日ミュンヘン。現代を代表する哲学者ユルゲン・ハーバーマスと当時枢機卿であった現ローマ教皇ベネディクト一六世とが討論会を行った。宗教を政治社会の中で正当に位置づける必要性が明らかとなった今日の“ポスト世俗化”時代を象徴する出来事である。本書は、「自由な国家における政治以前の道徳的基盤」をめぐってそれぞれの立場から行われた当日の講演に、両者の議論の歴史的社会的背景に焦点をあわせた訳者解説を付す。
目次
民主主義的法治国家における政治以前の基盤(世俗化された立憲国家の、実践理性を源泉とした基礎づけ;国家公民の連帯はどのようにして再生産されうるのか;社会的な紐帯が切れてしまうならば…;二重で相互補完的な学習過程としての世俗化;信仰を持った市民と世俗化された市民がどのように交流したらよいのか)
世界を統べているもの―自由な国家における政治以前の道徳的基盤(権力と法;権力の新たな形態、その抑制に関する新たな問い;法の前提―法‐自然‐理性;異文化対話とその帰するところ;結論)
著者等紹介
三島憲一[ミシマケンイチ]
1942年生。東京経済大学教授。ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
いとう・しんご singoito2
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