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内容説明
北カリフォルニアで育ついとしい孫たちは、他人とのやりとりを苦手とする「自閉症」児。だが、この異星人のような幼な子が、公立幼稚園で熱意あふれるスタッフらとのふれあいの下、遊び、話し、歌い、絵を描き…。その着実な成長を通して、知的障害児を支える福祉と教育のあり方を問いかける。ユーモアあふれ、示唆と希望に満ちた感動的な記録。
目次
序章 ふたりの孫、星の国から到来(王子さまがやってきた;オーティズムと米医学界 ほか)
1部 小さな「一歩」―幼児教育の日々(公立保育園の「特別教育」;暮らしのなかで ほか)
2部 確かな「二歩目」―幼児教育の日々(幼稚園から義務教育;カリフォルニアの冬 ほか)
終章 「星の国の子どもたち」の将来は?(小学校に入って;ソーシャルワーカーに聞く)
著者等紹介
門野晴子[カドノハルコ]
1937年東京生まれ。ノンフィクション作家。1980年から学校教育と子どもの問題、1991年から老人介護・老人福祉の問題で執筆・講演活動を行い、最近は孫のオーティズム(「自閉症」)についての著述に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yesod
3
まえがきに「自閉症」という名称(オーティズムの不適切な訳語)を改名して欲しいという訴えが家族に多くあることが書かれてあった。この名称で誤解することも多いと思う。台湾では「星のこども」という意味の言葉を使っているとか。愛しい孫たちのオーティズムであるがゆえの苦労や奮闘がユーモアを交えて書かれている。町の人にソーリーと真実を話すと、「それは天が与えたひとつの才能だ」とか「オーティズムは今やステータスよ」などなどの言葉が帰ってくる。福祉や教育体制だけでなく、人々の意識が日本とは雲泥の差だと思い知らされた。2013/04/18
あいな
1
何もわからずイメージだけが先行していたオーティズム(自閉症)について調べていたとき見つけて、その時見ていた関連本の中で1番しっくりきた本。角野さんのユーモアと毒舌とマジメな見解のバランスがなんとも好きです。2013/09/24
ソフトバンク
0
アメブロに書きました http://ameblo.jp/softank/entry-11252030320.html2012/02/07
fn23
0
★★☆☆☆ アメリカで暮らす自閉症児の毎日をおばあちゃんの視点から楽しい語り口で。2011/01/10
黒胡椒
0
アメリカに住む自閉症の孫2人を、2ヶ月に1度くらいのペースで日本から訪れる祖母の目線から描いた記録。大変なこともたくさんあるのだろうけど、それに巻き込まれすぎない距離感が、エピソードの面白さを作っているのかも。 日本では自閉症児は社会から隔絶されて親が大変、ということが多いイメージだけど、バークレーでの様子を見ていると、一人に対して複数の専門家が訪問してくれたり、ことあるごとにケース会議が行われたりと手厚い。いろいろな選択肢がある感じ。日本でももっと明るい未来を当事者も家族も社会も見られるようになれば良い2020/10/31