ペトラルカ―生涯と文学

ペトラルカ―生涯と文学

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  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000247030
  • NDC分類 971
  • Cコード C0023

出版社内容情報

永遠の恋人ラウラのこと,ボッカッチョとの友情,現代人の問題につながる「孤独生活」の思想などを軸に,ルネサンス的「普遍人」として多彩な活動をしたペトラルカについて記す,初めての本格的な入門書.

内容説明

ダンテ、ボッカッチョとともに、イタリア文学の三巨星の一人であり、ルネサンス時代を代表する作家・思想家、ペトラルカの生涯と思想・文学について述べた初の本格的な入門書。主著『カンツォニエーレ』でうたわれた永遠の恋人ラウラのこと、文芸復興(ルネサンス)の同志であったボッカッチョとの友情、近代の「個人」意識につながり現代人の問題でもある「孤独」の思想などを軸に、ルネサンス的「普遍人」として多彩な活動をしたペトラルカについて、そのエッセンスを書き下ろす。

目次

序章 山頂にて
第1章 地上のさすらい人
第2章 自由と再生をもとめて
第3章 ラウラ讃歌
第4章 「孤独」讃歌
第5章 都市の「孤独」をもとめて―北イタリア彷徨
第6章 文芸復興のために―ボッカッチョとともに
第7章 丘の「孤独」
終章 ペトラルカとルネサンス

著者等紹介

近藤恒一[コンドウツネイチ]
1930年高知県に生まれる。1958年広島大学大学院文学研究科博士課程修了。1961‐67、79‐80、90年イタリアに留学。専攻はルネサンス思想史・文芸史。現在、東京学芸大学名誉教授・京都大学文学博士
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感想・レビュー

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kthyk

11
ペトラルカは「都市」と「家族」を失った詩人。しかし、その「孤独生活」は凡人が考える孤独とは全く異なる詩的世界。それが彼の抒情詩。考えてみれば、ダンテもアルベルティも ペトラルカ同様、フィレンツェから追放された人であり、あるいはそんな一族家族の一員。イタリア人にとって「都市」と「家族 」を喪うことはどんなに辛いことだったのだろうか。ペトラルカはその苦難を直接詩にしている。ユルスナールが書いたゼノンは最初から「都市」と「家族」に 触れる事すら許されなかった近代の人だった。2020/11/20

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