出版社内容情報
“永遠の瞬間”を描き留め、いずれの作品も珠玉の絵画と賞されるオランダの画家、フェルメール。しかし、画家のマジックに閉じ込められたのは“美”だけではない。アジア航路探索、米大陸での銀採掘、チャイナ・ブーム――一七世紀の壮大な東西交流の世界へ、いま扉が開かれる! あなたがまだ見たことのない、フェルメールの新世界。
内容説明
“永遠の瞬間”を描き留め、いずれの作品も珠玉の絵画と賞されるオランダの画家、ヨハネス・フェルメール。しかし、画家のマジックに閉じ込められたのは“美”だけではない。ヨーロッパの小氷河期、アジア航路探索、米大陸での銀採掘、チャイナ・ブーム―一七世紀の壮大な東西交流の世界へ、いま扉が開かれる!あなたがまだ見たことのない、フェルメールの新世界。
目次
第1章 デルフトからの眺め
第2章 フェルメールの帽子
第3章 果物皿
第4章 地理学の授業
第5章 喫煙の学校
第6章 銀の計量
第7章 旅路
第8章 何人も一島嶼にては非ず
著者等紹介
ブルック,ティモシー[ブルック,ティモシー] [Brook,Timothy]
カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学教授(中国史)
本野英一[モトノエイイチ]
1955年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiho
12
フェルメールの絵画が描かれた当時の歴史を詳しく解説…中国とのつながりが絵の中にも見られるとは、意外でした⭐というか、このような視点から本が書かれるのもフェルメールならでは?…少々歴史の重みがありすぎた感ながら色んな発見も⭐2015/12/26
takao
2
17世紀の壮大な東西交流が描かれている。2018/01/09
naoto
2
フェルメール本?と思わせておいて、実はその時代のお話。フェルメールの絵はあくまでも入り口にすぎないので、フェルメールについて知りたい人は不満に思うかも。著者が中国史が専門ということで、中国について詳しい。オランダ全盛期、東洋と西洋が結びついてまさに世界史が世界史となった時代、とても面白い。もっともっと知る価値のある時代だと思う。2017/01/12
Go Extreme
1
地球全体に広がる世界に共通のもの 東西交流 第二段階への移行期 光と影の細密で複雑な表現 ヨーロッパの気候変動の証拠 ニシン運搬船 世界全体を変えた三大発明 方位磁石、紙、火薬 富と権力を求めた中国への旅 オランダ東インド会社の船・中国陶磁器 現実だけでなく階級の雰囲気をも表現 鑑賞者の目を騙す静物画 アメリカ先住民と結びつくタバコ タバコと融合した強力な薬 マダク 交易を巡る多発する紛争 神の仰大なお慈悲 華人虐殺 銀を巡る激しい獲得競争と争い 異なる文化の接触と相互影響 グローバリゼーションの夜明け2025/05/21
スミレ雲
1
【図書館本】2018/10/20