• ポイントキャンペーン

文学のことば

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246873
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

内容説明

ことばでしっかり書き表す、そこに未来が生まれる。現代詩作家が見つめ、眺める、ことばの旅。

目次

1 文学のことば1(没頭;司馬遼太郎の近江;朝の鏡;室生犀星の「て」 ほか)
2 文学のことば2(チームになった;現代の作家;一九七三年の随想;白い雲 ほか)
3(一冊の方向;心の影をうつしだす;傷痕を;素顔のすがた ほか)

著者等紹介

荒川洋治[アラカワヨウジ]
1949年福井県生まれ。現代詩作家。1972年早稲田大学第一文学部卒。詩集に『水駅』(第26回H氏賞)、『渡世』(第28回高見順賞)、『空中の茱萸』(第51回読売文学賞)、『心理』(第13回萩原朔太郎賞)、エッセイ・評論集に『忘れられる過去』(第20回講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(第5回小林秀雄賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

30
☆☆☆ 荒川洋治は本当にたくさんの小説を読んでいる。そして愛情を持っている。しかし金沢のセミナーで、ある女の人が「なぜ自分の詩のことを話さないのか」と質問をしたことも何となく理解できる。他者のことばに注ぐ目線と、自分の内側に向ける目線の違いのようなものか。「倫理社会は夢の色」のような斬新なことばのつながりは荒川洋治の詩を読む楽しさである。そして、文学を透徹して熟成された眼差しで眺める荒川洋治の語る言葉には、やはり「詩」が内包されている。気になった作家~深沢七郎・ブッツァーティ・長見義三・幸田文。2014/12/14

壱萬弐仟縁

29
他者の発見とは何か。大きな、底の深い問題だ。本来、考えの範囲には、自分のことしかない。自分には見えない、遠くにあるものを感じとることができたら、新しい見方、生き方がめばえる(13頁)。中間小説とは、純文学と大衆文学との間の作品(24頁)。著者は、B5のノートの見開きに、都道府県のおおまかな白地図をかき、訪ねた町、これから行きたい地域を記している(56頁)。文章の名家たちは、『徒然草』が好きだというのは武田泰淳(73頁)。文学の核心は、文学の歴史だ(96頁)。  2014/10/12

NагΑ Насy

5
『詩とことば』と対になるエッセイ。こちらは散文について。毎日新聞に書いていたものが多い。ソ連で発禁になっていた小説の新訳が出ているらしいので読んでみよう。2014/03/25

shouyi.

4
詩や小説などで表されることばとは、内容もさることながら読み手の心に伝わるものなのだということが良く分かった。この本の中で引用されたことばの数々はとてもとても魅力的だった。2021/02/25

ピンクプーさん

4
再読。自分の思いを言葉でしっかりと表すことができるようになればと思い手にとった本。荒川洋治さん現代詩作家の方だったのですね。恥ずかしながら知らずにきました。様々な分野の作品が紹介されその中で使われている言葉をしっかりとみつめられているのがよくわかる。取り上げられているものに印象的なものが多数。ひとつに「詩は言葉の組み合わせの持つ多様な力を感じる、詩のことばを通じて何かを思うゆとりはあっていいだろう」と。国語の教科書ぐらいでしか読んだことのない詩、ゆったりと詩集を読んでみよう!しっかりと言葉をみつめながら。2015/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6889075
  • ご注意事項