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プレニテュード―新しい「豊かさ」の経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246682
  • NDC分類 331
  • Cコード C0036

出版社内容情報

過重労働と過剰消費の悪循環は、バブルと経済破綻をもたらし、地球を不可逆的に痛めつけている。遅くなりすぎる前にその流れから脱出しよう。プレニテュードとは、環境に配慮した生産・消費のシステムと、個人のゆったりした暮らし方とが合致する新しい〈豊かさ〉のこと。具体的な事例を満載し、危機の中に希望を指し示す。

内容説明

働きすぎと浪費の悪循環は、自然と人間を疲弊させ、環境の危機と経済の危機をもたらしている。この2つの危機から脱するためのキーワードは、「プレニテュード」。プレニテュードとは、環境に配慮した生産・消費のシステムと、個人のゆったりした働き方・暮らし方とが合致する新しい「豊かさ」のこと。従来型の市場経済を乗りこえる最先端の試みを多数紹介し、危機のなかに希望を指し示す。

目次

第1章 環境と経済の危機から真の「豊かさ」へ(「豊かさ」の基本原理;経済的対話の方向を変える ほか)
第2章 消費ブームから環境破綻へ(ファストファッション―衣料品の場合;典型例はファストファッション ほか)
第3章 経済学は地球と向き合う(資源、豊穣、および市場の奇跡論;トレードオフの経済学―自然に関する費用曲線の疑問 ほか)
第4章 困難を抱えた地球で豊かに暮らす(一つの警告―一度だけの人生;環境の現実に適応する―市場外の多様化という考え方 ほか)
第5章 「豊かさ」の経済学(地球にとってのスマートデザインと知識の経済学;小さいものは美しい。だが、その効率性は? ほか)

著者等紹介

ショア,ジュリエット・B.[ショア,ジュリエットB.][Schor,Juliet B.]
1955年アメリカ生まれ。マサチューセッツ大学大学院で賃金変動の研究により博士号を取得。ハーバード大学経済学准教授、女性研究センター主幹を経て、現在、ボストン大学社会学教授。環境保護団体「ニュー・アメリカン・ドリーム・センター」の共同代表

森岡孝二[モリオカコウジ]
1944年大分県生まれ。関西大学教授、株主オンブズマン代表、大阪過労死問題連絡会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

12
読んでみて、今実体があまり感じられないアベノミクスということを喧伝している人々に少しでも読んでもらいたいと思いました。何が人間にとって幸せなのか、をもう一度考え直す必要があるのではないかと思います。内容的には、エコノミストや東洋経済などに掲載されている論文よりもはるかにレベルが高くじっくり読ませてくれる本です。また再度読みなおしてみたいと思います。2014/05/14

壱萬参仟縁

11
環境配慮の生産・消費システムと個人の働き方・暮らし方が合致する新しい豊かさ(表紙見返し)。エコロジー経済学者は気候変動の緊急性、生態系への依存を認識して洞察する必要を感じ始めている(63頁上段)。歓迎すべき動き。持続可能な経済を実現するには、経済生活の中心を自然保護に焦点を据えるように一変させる認識も必要(64頁上段)。環境クズネッツ曲線(67頁上段)はGDPの真ん中で環境悪化のピークに達する逆U字カーブ。一度だけの人生(91頁~)。環境に対して貧しい接し方をする(汚染し放題)のも一生。環境保護も一生。2014/02/06

くらすけ

10
『ワークシフト』で有名なリンダ・グラットンさんが勧めていた本。アンチワークや地産地消などのSDGsに関連した話題が学べる。この通りに全てなるとは思わないですが、社会が変わる大まかな方向性を示してるのではないかと思います2022/01/20

shm

2
business as usual(BAU)から真の豊かさへ。環境負荷、労働時間、富の配分すべてが関連している。「互恵の経済」の節にはbowling aloneと社会関係資本、「豊かさと幸福」の節にはHertigとKanplan'sが。じっくりと読み込む価値のある本。2012/06/02

くさてる

2
いま現在の世界経済の状態とそれを打破する為の人々の動きについて、全体的にまとめて知ることが出来る一冊。つまり、人々はこれまでの単純な画一的な消費活動や生活から、もっと違うかたちのより個人的な選択に基づいた生活へと変わっていこうとしているのかもしれない。。この本で語られていることについて、その内容を問うのではなく、ここを出発点にして自分で考えていくことに意味があるのではないかと感じた。2012/02/20

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