フィデル・カストロ〈上〉―みずから語る革命家人生

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  • サイズ B6判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246590
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

出版社内容情報

「歴史は私に無罪を証明するだろう」。革命家の誕生から,ゲバラとの運命的邂逅,キューバ革命の勝利,今日に至るアメリカとの長い苦闘の時代まで,歴史に残る貴重な発言を満載。国際政治の舞台に残る最後の〈聖なる怪物〉が,著名ジャーナリストとの100時間余におよぶ火花散る対話で語り尽くした,その〈大河的人生〉。

内容説明

国際政治の舞台に残る最後の“聖なる怪物”が、著名ジャーナリストとの100時間余におよぶ火花散る対話の中で、その“大河的人生”を語りつくす。

目次

はじめに フィデルとの一〇〇時間
ある指導者の幼少時代
ある反逆者の鍛造
政治への参加
モンカダ兵営襲撃
革命の来歴
「歴史は私に無罪を証明するだろう」
チェ・ゲバラ
マエストラ山脈で
ゲリラの教訓
革命初期の過程と問題
陰謀の始まり
ヒロン浜侵攻事件
一九六二年一〇月危機
チェ・ゲバラの死
キューバとアフリカ

著者等紹介

ラモネ,イグナシオ[ラモネ,イグナシオ][Ramonet,Ignacio]
1943年5月5日スペイン・ガリシア州ポンテベドゥラ県レドンデラに生まれる。内戦で敗れた共和派だった父が家族とともに48年モロッコのタンジュールに移住、ここで少年時代を過ごす。仏ボルドー大学を卒業しモロッコに戻るが、72年パリに移り、ジャーナリズムと映画評論を始める。パリの社会科学高等学院で文化史博士号を取得。パリのデニディデロー大学のコミュニケーション論教授を経て、パリ大ソルボンヌ校で教鞭を執る。90年から2008年まで月刊紙ルモンド・ディプロマティックおよび隔月刊誌マニエール・デ・ヴォワールの編集長を務めた

伊高浩昭[イダカヒロアキ]
1943年東京生まれ。ジャーナリスト、元共同通信記者。67年からラテンアメリカ全域を取材。04年からNGOピースボート船上講師。05年から立教大学ラテンアメリカ研究所「現代ラ米情勢」担当講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロクマとーちゃん

7
日本から遠くてあまり知られていない国キューバ。貧しいながらも世界幸福度指数は日本より高いらしい。しかも、ソ連が崩壊した後も、社会主義国として存続している。そのキューバを永きにわたり統治してきた男が自らの人生を語る本で、内容は非常に詳細で、興味深いが、キューバ革命のことを知れない身からすると、「モンカダ兵営襲撃」とか、「ヒロン浜侵攻事件」とか云われても、なかなか、入っていけない難しさがある。たぶん、外国人に「本能寺の変」を説明するみたいなものだろう。さすがに1962年のキューバ危機の部分はわかった。2016/04/05

メルセ・ひすい

3
15-08 革命家の誕生から、今日に至るアメリカとの長い苦闘の時代まで、歴史に残る貴重な発言を満載。国際政治の舞台に残る最後の“聖なる怪物”が、著名ジャーナリストとの対話の中で、その「大河的人生」を語り尽くす。 2011/04/03

荒野の狼

2
「フィデル・カストロ みずから語る革命人生」は、イグナシオ・ラモネが、カストロにインタビューをすることによって、カストロの自伝としたもの。初版が出てから、カストロ自らが内容の加筆修正している。 上巻は、カストロの生い立ちからチェ・ゲバラの死、キューバのアンゴラとの関りまで。本書は、カストロの語りを通して、カストロ本人の理解にとどまらず、キューバを含む小国一般、ラテンアメリカ、さらに世界の抱える問題を、ユニークな視点から明らかにする名著。 2024/07/28

kamakura

2
意外なことに、彼は自分が育った厳格で反動的なイエズス会のカトリック男子校のことを賞賛している。そこでの規律正しさや教師=修道僧たちの断固たる、そして「人間的な」厳格さは、自分の革命家としての資質に寄与したというのだ。いかにもマッチョなカストロらしい見解だ。それにしても、正直で自分の命を惜しまない姿勢、革命というのは実は道徳性の高さで勝負するものだという彼の信念は、やはり魅力的だ。キューバが理想の形になっていないことに言い訳がましさがちょっとあるにしても、だ。2019/01/15

kozawa

2
「独裁者」の生き残りでもあるが、類型的独裁者イメージとはまた違う面もあるカストロのゼロ年代に行われた長大なインタビューこれはべらぼうに面白い。生い立ちから独立、ゲバラ、キューバ危機、アフリカへの軍事的介入あたりまでがこの上巻。カストロ視点で現代史を語り尽くす。2012/03/05

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