内容説明
「理論」に「常識」が異議を申し立てるとき、文学作品を手にする者がとるべき道は何か。力を失ったように見える文学理論がもちうる意味とは何か―。テリー・イーグルトンの名著『文学とは何か』と双璧をなす、フランス文学研究の第一人者による概説書。ロラン・バルトの最後の弟子にして、現在フランスの文学研究で追随を許さぬ地位にある著者は、「文学」、「作者」、「世界」、「読者」、「文体」、「歴史」、「価値」という、あまりにも基本的な七つの概念をあえて軸に据え、文学をめぐる本質的な問いに挑み、「理論」の意義と限界を改めて測定する。古代ギリシア・ラテン以来の西洋文学の歴史を射程に入れた包括的な理論書であると同時に、文学理論をめぐる明快な見取り図を提示する第一級の概説書でもある。
目次
序章 われわれの恋愛から何が残ったか
第1章 文学
第2章 作者
第3章 世界
第4章 読者
第5章 文体
第6章 歴史
第7章 価値
結論 理論の冒険
著者等紹介
コンパニョン,アントワーヌ[コンパニョン,アントワーヌ][Compagnon,Antoine]
1950年ベルギー生まれ。コレージュ・ド・フランス(パリ)教授・コロンビア大学(ニューヨーク)教授。フランス文学、文学理論
中地義和[ナカジヨシカズ]
1952年和歌山生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。フランス文学
吉川一義[ヨシカワカズヨシ]
1948年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科・文学部教授。フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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