内容説明
一九世紀末パリ、大富豪が怪死をとげた。唯一の手がかりである「金のクジラのバッジ」が指すのは、イギリスからインドへ向かう豪華客船リヴァイアサン号。見え隠れする「消えた秘宝」の謎と、それぞれいわくありげな乗客たち。―このなかに犯人がいる。日本赴任の途上に船に乗りあわせたロシアの若き外交官ファンドーリンが、快刀乱麻の推理で事件に挑む。ロシアの“悪人”が生んだ推理活劇シリーズ。
著者等紹介
アクーニン,ボリス[アクーニン,ボリス][Акунин,Борис]
1956年生まれ、モスクワ在住。本名、グリゴーリイ・チハルチシヴィリ。1998年より、日本語の「悪人」から考えだしたという「アクーニン」のペンネームで歴史探偵小説ファンドーリン・シリーズを次々に発表、空前の大ブームを巻き起こす。読み応え抜群のストーリーテリング、手に汗握る謎解きのスリル、小気味のいいユーモアが読者の絶大な支持をうけ、ロシアでナンバーワンのベストセラー作家に。作品は次々にドラマ化・映画化され、すでに世界の30カ国語以上の言語に翻訳されている。日本の歴史や文学に造詣がふかく、三島由紀夫、丸山健二、島田雅彦、多和田葉子らのロシア語訳や、研究書『自殺の文学史』(作品社)などの著作もある
沼野恭子[ヌマノキョウコ]
1957年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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