不思議の国ベラルーシ―ナショナリズムから遠く離れて

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  • サイズ B6判/ページ数 224,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246231
  • NDC分類 302.385
  • Cコード C0026

出版社内容情報

ヨーロッパの中心にありながらひとり民族主義を真っ向から否定する国,ベラルーシ.史跡は廃墟と化し,偉人を称揚するでもない.しかしこのような生き方こそ,民族とは何か,国家とは何なのかを私たちに鮮烈に問いかけずにはおかない.

内容説明

ヨーロッパの中心にある不思議な国、ベラルーシ。波乱万丈の歴史に彩られながら、古都や史跡は訪れる人もないまま廃墟と化し、偉人を称揚するでもなく、民族語であるベラルーシ語はその命運すら危ぶまれている。周辺諸国の強烈なナショナリズムがつとに知られるなか、一人ナショナリズムを真っ向から「公式に」否定しているのがベラルーシなのである。ロシアとの国家統合も取り沙汰されている。その一方でベラルーシは寛容の伝統で知られ、ソ連解体後にも各地の民族紛争から逃れてこの地に移り住む人々が少なくなかった。あるいは「ナショナリズムが失敗」したベラルーシこそ、「民族共存の楽土」なのか。だが、二一世紀が脱ナショナリズムの時代だとしても、それを全否定して生きていけるのか。ベラルーシの生き方は、民族とは何か、国家とは何なのかを私たちに新鮮に問いかけずにはおかない。

目次

序章 ベラルーシという愛すべき例外
第1章 悩めるナショナル・ヒストリー
第2章 廃墟への旅
第3章 絶滅危惧言語の逆襲
第4章 さまよえる独立国
終章 生きよ、ベラルーシ

著者等紹介

服部倫卓[ハットリミチタカ]
1964年、静岡県生まれ。東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了(国際政治学修士)。1998年4月から2001年3月まで在ベラルーシ共和国日本国大使館専門調査員。現在、(社)ロシア東欧貿易会・ロシア東欧経済研究所調査役
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感想・レビュー

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lgatyon

3
本書は「ナショナリズム」を軸にベラルーシを社会的に分析したもの。ロシアへの統合を政策として掲げているほど、国家意識の薄い要因を自国の文化財が廃墟となっていることやベラルーシ語にあまりよい印象を持っていないことなどを挙げて分析している。日本や他の先進国とは異質な社会の構造に触れることによって、我々の社会を考えるきっかけにもなり非常に参考になる。これは私がこの国に留学したからかもしれないが、本書はとてつもなくユニークで面白い。よくぞここまでと思えるほどのベラルーシについての情報が詰まっている。2017/01/18

Taq Asaq

1
ベラルーシについて、考えたことなんてあっただろうか。普通の日本人はないよね。俺もなかった。それでも、この本の内容は驚きだった。ほんとにこんな国があるのかという、ちょっとキツネにつままれたような感覚でいる。別に不可解な習慣や文化の国というのでなく、その逆、何もないのだ。つまり、「我らベラルーシ!」という、勁いナショナリズムの発露が感じられない国だという。えっ?それで独立国が成り立つの?「国」ってなに?「民族」って?腕組みして考えてしまった。軽妙な書きっぷりも快い、魅力的なベラルーシ入門書。全ての欧州好きに。2014/09/11

ゐ こんかにぺ

0
"アイデンティティがないというくだりが最高だった。ネタとしては最高なんだけど、真面目な話として捉えると果たしてどうなるのやら。 去年辺りから都市後の統一通関制度の廃止とかやってるけど、そのへんもどういう影響出るんだろう。"2017/11/20

ピーチ

0
半読で終了。興味がわかなかった。2017/06/03

Kumo

0
ルカシェンコの話を聞くことはあっても、その裏にベラルーシの国民意識の低さがあったとは。もともとよく知らない国ということもあり丸々筆者の意見を入れるのは危険だが、こんな国もあるのか、とただただ面白かった。ナショナリズムについての思考実験が、この国では実際の出来事として起こりそうである。2015/03/13

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