葡萄樹の見える回廊―中東・地中海文化と東西交渉

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  • サイズ A5判/ページ数 621p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000246163
  • NDC分類 226
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「走れメロス」は古代地中海の物語圏から,どのようなルートを経て極東に達したのか.薔薇水,数珠,そして火に入る蛾や大地にそそぐ酒といった詩想の伝播の回廊をたどる.日本と中東イスラム文化圏を結ぶ知られざる環を探って.

内容説明

日本とイスラムを結ぶ、文化の失われた環を探って、中東とヨーロッパ、中東と東アジア、二つの文化交渉がしるした、事物・詩想・説話の壮大な伝播の回廊を描く。人びとの美意識と時空観と宇宙像を背後に隠した三つの「もの」―薔薇水、数珠、水時計。死生観と宗教にまつわる想像力の微細な相違を語る二つの詩的イメージ―火蛾、葡萄樹下の埋葬。社会生活上の規範意識と上昇願望が託された二つの物語類型―橋の上の宝の夢、走れメロス。極東に達するまでに、これらがたどった伝承の痕跡は、日本文化とイスラム文化の知られざる関係を明るみに出すとともに、中東とヨーロッパ、二つの文化圏の、根茎のようにからまりあった影響と相互浸透の歴史を如実に物語っている。

目次

事物(薔薇水;数珠;水時計)
詩想(火蛾;葡萄樹下の埋葬)
説話(“橋の上の宝の夢”“走れメロス”)

著者等紹介

杉田英明[スギタヒデアキ]
1956年生。比較文学比較文化・中東地域文化研究専攻。東京大学大学院総合文化研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ホンドテン

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図書館で。2008/09/09

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