出版社内容情報
ヨーロッパとは何か.統合の歴史的意味を明らかにするとともに,多様性を内包することの重要性を説く.大きな時代の潮流を浮き彫りにし,統合後の課題を明らかにする.現代ヨーロッパのオピニオン・リーダーによる洞察的な講演.
内容説明
幾多の困難と挫折を乗り越えつつ統合への道を歩み続けるヨーロッパ。彼らはいかにして相互の対立関係を克服し和解を成し遂げたのか。いま何が起こりつつあり、何が課題なのか。これからヨーロッパはどこへ行くのか。「多様性から統合へ」ではなく「多様性を内包したままの統合」を説き、ヨーロッパとは何かを問う。知日派のオピニオンリーダーとして知られるドイツの代表的ジャーナリストによる、論理明晰、平易な語り口の示唆に富む講演録。
目次
1 ヨーロッパ統合思想の起源(ヨーロッパの起源はアジア;ヨーロッパのアイデンティティ―アジアからの侵入に対する反応;戦争の千年;ヨーロッパ統合構想の展開;ヨーロッパ共通文化―絆と基盤 ほか)
2 一九四九~九九年―統合への足跡(背景;EUへの道―一九四九~九九年;EECからEUへ;マーストリヒト条約後の進展;ヨーロッパ通貨同盟(EMU) ほか)
3 二一世紀のヨーロッパ―拡大と深化(ヨーロッパとはどこか;東方拡大の挑戦;可変的形態;イギリスとヨーロッパ大陸;二一世紀はヨーロッパの世紀か)