兵庫県告発文書問題―なぜ日本を揺るがすのか

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兵庫県告発文書問題―なぜ日本を揺るがすのか

  • 奥山 俊宏【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 468p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000245630
  • NDC分類 318.264
  • Cコード C0036

出版社内容情報

兵庫県知事の疑惑を告発した文書が、県政のみならず、日本の政治・社会をも揺るがす事態に発展している。どこに問題があったのか。ジャーナリスト・研究者として公益通報に造詣が深く、自らも騒動の渦中に巻き込まれた著者が、大量のデマや偽情報が氾濫する中で、一連の事実関係を丹念に整理・検証し、いま何が必要かを考える。


【目次】

 兵庫県「文書問題」は2つの側面で日本を揺さぶる――まえがきに代えて

Ⅰ 発端
 1 だれも知らない告発文書に火をつけたのはだれか
 2 私が兵庫県の問題に関わることになった経緯

Ⅱ 百条委員会で追及
 3 全国ニュースへと展開、百条委員会と第三者調査委員会が発足
 4 兵庫県知事は何を間違えたのか――「前時代的な仕打ち」
 5 真実と信ずるに足りる相当の理由がないとは断定できない
 6 百条委員会で参考人として申し述べた知事の対応の違法性
 7 斎藤知事に対する証人尋問と不信任決議
 8 公益通報者保護法が報道機関に期待する振る舞い

Ⅲ 知事選挙
 9 デマ、偽・誤情報、個人攻撃が横行した兵庫県知事選
 10 私に対するデマや陰謀論、誹謗中傷、個人攻撃
 11 立花孝志氏、SNSで支持拡大、新聞・テレビに矛先
 12 「異なる世界」への分断が現出

Ⅳ 広がる波紋
 13 五百旗頭理事長が倒れた日の出来事を副理事長が証言
 14 想像してみてください……日弁連シンポジウムの基調講演で
 15 SNSと選挙をどうするかが国政上の課題に浮上

Ⅴ 調査結果
 16 百条委員会が報告書、「救済などの措置を行う必要がある」
 17 第三者調査委員会が報告書、「通報者探索は違法」と断定

Ⅵ 何が問われているか
 18 ここは国の出番なのではないか、自浄能力喪失の兵庫県に
 19 消費者庁が兵庫県に「適切な対応を」、衆院で法改正案の審議始まる
 20 法改正案を審議する衆院委員会で参考人として意見陳述
 21 知事側近から元県民局長の私的情報が外部に漏洩
 22 公益通報者保護法改正法が国会で成立、附帯決議で
 23 内部通報制度の重要性が兵庫県の失敗で照らし出されている

Ⅶ 突きつけられた課題
 24 「民主政の死」を回避するために

 あとがき

 注
 年 表

内容説明

兵庫県知事の疑惑を告発した文書が、県政のみならず、日本の政治・社会をも揺るがせる事態を生じさせている。ジャーナリスト・研究者として公益通報に造詣が深く、百条委員会で参考人として発言したことで自らも騒動の渦中に巻き込まれた著者が、偽・誤情報や陰謀論が氾濫する中、事実関係を丹念に検証。混乱する議論を整理し、どこに問題があったのかを考える。

目次

1 発端
2 百条委員会で追及
3 知事選挙
4 広がる波紋
5 調査結果
6 何が問われているか
7 突きつけられた課題

著者等紹介

奥山俊宏[オクヤマトシヒロ]
ジャーナリスト。上智大学文学部新聞学科教授。1966年岡山県生まれ。1989年東京大学工学部原子力工学科卒、同大学新聞研究所修了、朝日新聞社入社。水戸支局、福島支局、東京社会部、大阪社会部、特別報道部で勤務し、編集委員などを歴任。2011年から国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)メンバー。2022年から現職。『秘密解除 ロッキード事件』(岩波書店、第21回司馬遼太郎賞(2017年度)、日本記者クラブ賞(2018年度)を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

どら猫さとっち

18
2024年から日本を騒がせた、兵庫県知事の疑惑を告発した文書をめぐって起きた事柄。告発者潰し、前代未聞の都知事選挙、デマや陰謀論、そして相次ぐ自死…。何故民主政を揺るがし陰惨な事案になったか。ジャーナリストで公益通報に造詣が深く、自ら百条委員会で発言した著者が検証をした、全国民必読の書。この醜悪で陰惨な事案は、もはや全国区に知れ渡り、SNSなどで批判を繰り広げている。発売日まもなく完売、辛うじて探した書店で購入。民主政の死を避けるために、本書は存在する。改めて、許せないという想いがこみ上げる。2026/05/10

Chiyoka

16
2024年6月から関心を持って追い続けている兵庫県の文書問題。あまりにも色々有り過ぎて忘れていた記憶が蘇り小説の400ページよりずっと読むのに時間がかかった。詳細な事実の積み重ねに圧倒される。全国的に入手困難な状態にあるということが兵庫県民として嬉しく心強い。肝心の兵庫県民、齋藤知事が行なった公益通報者保護法違反に対し1人でも多くその異常性に気づいて欲しい。2026/05/17

九曜紋

8
いわゆる兵庫県告発文書問題を知るための決定版。著者の奥山俊宏氏は朝日新聞記者を経て、現在、上智大学文学部新聞学科教授。内部通報者保護法のスペシャリスト。本書では当事者をすべて実名で掲載し、事件の発端から現在に至るまで、兵庫県が違法状態に置かれ続けていることを容赦なく糾弾する。同法の有権解釈権を持つ消費者庁が県の内部通報者探索は違法、と断じているにもかかわらず、それに従わす知事の座に留まり続ける斎藤元彦氏の知事としての不適格性だけでなく、人として持つべき最低限の常識をも欠いた人間として活写する。必読の一冊。2026/06/20

しじみチャンス

6
デマでも選挙に勝ってさえしまえば、どんな非道も不正も開き直って押し通せる。日本を覆うその病理の典型がこの人物、兵庫県知事・齋藤元彦である。本書は彼の最たる罪、兵庫県告発文書問題に関するまさに「正史」。客観的事実を積み上げていく筆致は冷静だが、それがいっそう問題の残酷さグロテスクさを浮き彫りにする。深刻なのは事態が兵庫県に収まらないことだ。狂気が立花孝志を介して全国に拡大。そして首相の座に就いた高市早苗が、齋藤に通底する振る舞いをしている。その無残な現状を再認識するため、全日本人が本書を読んでほしいと思う。2026/05/26

Akio Kudo

6
★★★★★ 速読が出来なかった。余りにも濃厚でアンダーラインを引きながら根気強く読んだ。そんな必要はなかったかもしれない。馬鹿な支持者に誤魔化されがちな斎藤元彦の悪行が内部告発潰しから始まり、立花孝志らの支持者の悪行、それを文書にして詳らかにしている。それだけでも価値がある。この本は斎藤元彦とその支持者に対する有罪判決である2026/05/18

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