ピュウ

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ピュウ

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  • サイズ 46判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000245531
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

舞台はアメリカ南部の小さな町。教会の信徒席で眠る「わたし」を町の住人はピュウ(信徒席)と名づけた。外見からは人種も性別もわからず、自らも語ろうとしないピュウの存在に人々は戸惑う。だが次第に町の隠れた側面が明らかになり……。気鋭の作家、キャサリン・レイシーが人種や性の枠組みを揺さぶる、挑発的な意欲作。

内容説明

アメリカ南部の小さな町に、突然現れた“ピュウ”。見かけからは人種も年齢も性別もわからず、名前や過去についても一切語ろうとしない“ピュウ”の存在は、町に静かな波紋を広げる。執拗に“ピュウ”の正体を探ろうとする者、口もきかない“ピュウ”に長年の苦しみや秘密を打ち明ける者―。沈黙を守る一方で、鋭い観察者である“ピュウ”の目には、親切で信心深い人々の欺瞞、怯え、残忍さが容赦なく映し出されていく。やがて町の恐ろしい一面が明らかになり…。気鋭の作家が謎めいた語り手を通じて描く、奇妙で恐ろしい現代の寓話。

著者等紹介

レイシー,キャサリン[レイシー,キャサリン] [Lacey,Catherine]
小説家。1985年生まれ、アメリカ、ミシシッピ州出身。コロンビア大学で学び、ノンフィクションの分野でMFA(芸術修士)を取得。2014年のデビュー作Nobody Is Ever Missingで、『ニューヨーカー』が選ぶ2014年のベストブックに選出。2016年、アメリカの前途有望な新人に贈られるホワイティング賞を受賞。2017年には文芸雑誌『グランタ』が10年に1度選ぶBest of Young American Novelistsの一人に選出された

井上里[イノウエサト]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

109
決めなくていい。分別しなくていいよ。話さなくても説明しなくてもいいよ。白人でも黒人でも、男でも女でも、子供でもそうでなくても……。本当に? それは寛容と呼んでいいのだろうか。アセクシャルという言葉を聞いた時、それはやっぱりカテゴライズしているじゃないか‪🤔‬と思ったことがある。この作品は、そんなこんなについて自分が考えてきたことを思い出させた。寛容に!、LGBTQ!と声高に言いながら、理解しない人にはとても不寛容な納得できなさ。ピュウが口を開いた人、その人たちが、あるべき姿を見せているのかしらね。2024/02/24

藤月はな(灯れ松明の火)

62
アメリカ南部のオメラスへ現れた人物。その者は教会の信者席で眠っていた事から「ピュウ」と名付けられた。ピュウの事を親切に扱いながらも詮索せずにはいられない人々には、お節介な人達に「自分以外に興味ない癖にどうしてここまで干渉してくるのだろう」と不思議に思った気持ちが呼び起こされる。また、「お祭り」は他者から言葉のサンドバック、または自己満足としてのゲロ袋にされた人からすれば、中々に気持ちが悪いものでしょう。「許されたから忘れられる」?そんな訳、あるか!ネルソンの立ち位置に映画『ルース・エドガー』を思い出す。2024/01/01

ヘラジカ

51
読んでいる間、思考や感情は目まぐるしく変化し、ピュウやコミュニティに対して様々な思いが去来するのだが、読了後に言葉にまとめるとなるとこれが本当に難しい。誰かにどんな作品かと聞かれても容易には説明できない。作風は非常に独創的なものの、閉塞的かつ保守的な田舎に覚える倦怠感などはシンクレア・ルイスの『本町通り』などに近いものがある。アイデンティティを削がれたピュウという人格の中に、あるいはその存在を通して何を見るか。解釈の分かれるラストが示すように、それは読者一人一人に委ねられているのだろう。2023/09/04

くさてる

29
アメリカ南部の町にたどりついた、わたし。教会の信者席(ピュウ)で眠っていたことから、そう呼ばれるようになったわたしは、子どもか大人か、男か女かも分からないまま、その町で暮らすようになるが、その町は、ある〝祭り〟の前で……という話。どうなるか分からないままとにかく読み進めていくしかない話で、ラストに至ってもなんかすごいという声しかなかった。純文学なのだろうけど、わたしは怪奇や奇想よりの匂いを感じた。作者のほかの作品も読んでみたい。2024/06/30

フランソワーズ

25
アメリカ南部の町を舞台で描かれる、名前も年齢も人種も性別すらも不明な人。ピュウ(信者席)と名付けられたその人を受け入れた町の人々の反応。篤いキリスト教徒たちで一見善良ではあるものの、余所者に対する偏狭な顔が覗かせる。結局ピュウが何者かは明かされることはない。人間が自分たちのコミュニティに入ってきた”正体不明な異物”に対して、いかなる態度を見せるかを描いているが、設定されているアメリカ南部の町だけでなく、どこの土地にも少なからず当てはまる「普遍的な人間社会」を暴いているように思える。2023/11/11

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