出版社内容情報
広島・長崎への原爆投下が世界にもたらした変化は巨大であった。「核革命」の広範な影響とその意味を考えることなしに、現代を理解することはできない。全一七章からなる本書は、日米のみならず世界各地の動向を踏まえ、歴史学と政治学を横断させた国際共同研究の成果である。「ヒロシマ」をめぐるグローバル・ヒストリーの試み。
内容説明
ヒロシマが世界に遺したもの。その意味を考えることなしに、現代を理解することはできない。歴史学と政治学を横断させ、世界各地の動向を盛り込んで核時代のグローバル・ヒストリーを試みる全17章。
目次
ヒロシマの遺産
第1部 決定と選択(政策決定要因としての原爆―フランクリン・ルーズベルトととられなかった選択;京都神話―トルーマンが広島について知っていたことと知らなかったこと;「野獣を相手にしなければならない時には」―人種、イデオロギーと原爆投下の決定 ほか)
第2部 運動と抵抗(バンドン会議とアジア諸国に対する日本の「平和のための原子力」援助計画の起源;初期の核時代におけるインド;不確実な時代における「不必要」な選択としての核開発―一九五〇‐一九六〇年代の日本の非核政策 ほか)
第3部 革命と変容(始まりの終着点―中国と核革命の固定化;データ・言説・混乱―放射線影響と核の秩序;核の害悪とグローバルな軍縮 ほか)
著者等紹介
ゴーディン,マイケル・D.[ゴーディン,マイケルD.] [Gordin,Michael D.]
プリンストン大学歴史学科教授。近現代史および科学史を中心とした歴史学
アイケンベリー,G.ジョン[アイケンベリー,G.ジョン] [Ikenberry,G.John]
プリンストン大学政治学科・公共政策大学院教授。慶煕大学校グローバル卓越教員を兼任。政治学および国際関係論
藤原帰一[フジワラキイチ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。国際政治
向和歌奈[ムカイワカナ]
亜細亜大学国際関係学部国際関係学科准教授。国際政治、軍備管理・軍縮問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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