出版社内容情報
「東アジア世界」を成り立たせている共通の土台は何だろうか? 日本近世史の泰斗が,古代から近代初頭までの歴史の流れを,正邪や超越をめぐる観念,倫理規範や政治思想といった「政治文化」に注目して大胆に捉え直す.脱アジア論的日本史像を克服し,共有する思想資源の探
内容説明
猜疑しあう歴史を超える“希望の種子”を求めて。古代から近代初頭に至る日本史の流れを、「政治文化」論を切り口として東アジア世界の中で位置づけ直し、「日本はどのようにアジアか」を問う。
目次
第1章 日本史認識を問い直す
第2章 東アジア古典古代と東アジア法文明圏
第3章 日本の「古代化」「中世化」と政治社会の個性
第4章 壬辰戦争とイベリア・インパクト
第5章 「近世化」日本の東アジア化と日本化
第6章 「四民の首座」としての武士
第7章 仁政の政道論と民本・教諭の支配
第8章 「天」を優位におく超越観念の配置
第9章 吉宗政権と法・倫理の東アジア化
第10章 ウエスタン・インパクトと「復古的近代化」
著者等紹介
深谷克己[フカヤカツミ]
1939年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程修了。文学博士(早稲田大学)。日本近世史専攻。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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