出版社内容情報
第一次世界大戦の敗戦とそれに続く「ドイツ革命」による体制崩壊後,疲弊したドイツ国民は,なぜヒトラーの政権獲得を支持したのか.ナチス・ドイツの内政上の統合は持続的な国民福祉による国家への動員であり,ユダヤ人絶滅・アーリア化計画はその手段であった.経済的側面から検証したヒトラーによる「国民国家」の真実.
内容説明
第一次世界大戦の敗戦とそれに続く「ドイツ革命」による体制崩壊後、疲弊したドイツ国民は、なぜヒトラーの政権獲得を支持したのか。ナチス・ドイツの国民統合は持続的な国民福祉による国家への動員によるものであり、ユダヤ人絶滅・アーリア化(資産強奪)計画はその手段であった。経済的側面から検証したヒトラーによる「国民国家」の真実。
目次
第1部 ムード作り政治の全開(民族の帝国の夢;本書を読む上での注意;国民の意に適った独裁)
第2部 従属と利用(ゆるぎない合理性;国民にとっての戦時利得;支柱たる西部;新膨張空間としての東部)
第3部 ユダヤ人資産の没収(国家原則としての盗み・強奪;国防軍のための資金洗浄;同盟国の助成;金の痕跡)
第4部 国民福祉のための犯罪(悪の果実;投機的政治;国民的社会主義)
著者等紹介
アリー,ゲッツ[アリー,ゲッツ][Aly,G¨otz]
1947年、ハイデルベルク生まれ、独立不羈の歴史家・ジャーナリスト。ミュンヒェンのドイツ・ジャーナリスト学校卒業後、ベルリンの諸大学で歴史学・政治学を学ぶ。政治学博士。『ベルリーナー・ターゲスツァイトゥング』紙を創刊。その後『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙で編集担当のかたわら、ホロコーストにかかわる現代史研究の著作を数多く執筆。代表作に『最終解決』(邦訳は法政大学出版局)等
芝健介[シバケンスケ]
1947年、愛媛県生まれ。東京女子大学教授。専攻はドイツ近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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