内容説明
「非業の生者たち」は、尊い死者たちとの何を語るべく、静黙を破ったのか。「世界に例を見ない、日本人特有の死の形」、(集団)自決を、真摯に見つめる。
目次
沖縄―「チビチリガマ」30年の調査から(「鬼畜米英」の恐怖の中で―チビチリガマ;コーヒーゼリーのような質量「暗い」―チビチリガマ2;それをどのように解決したか;「繰り返された集団自決」という視点)
サイパン―集団自決が最初に起きた島(不条理な最期を舞う人たち;集団自決を内発させた由来(オリジン)を尋ねる
今でも赤ちゃんが突然泣きやむと
「許し」について
「勝ち組」と「負け組」とセットの思想
死に至る気持ちを極限まで考える)
グアムからテニアン、フィリピンへ―誰が殺したのか(サイパンをグアムでくり返す;昭和の白虎隊顛末記―なんで俺を人間に生んだか;誰が「殺した」のかという問い;「国の鬼畜」―では誰が、母ちゃんを殺したのか;双頭の日本人―誰が「殺した」のかという問い2;「おまえがあんなことを言わなければ」―誰が「殺した」のかという問い3)
満洲―大陸にくり返された集団自決(満洲国興安省「葛根廟事件」;「その時に、そういう気持ちをなんで持てなかったのか」―満洲国興安省「葛根廟事件」2;尊い人たち―満洲国興安省「葛根廟事件」3)
著者等紹介
下嶋哲朗[シモジマテツロウ]
1941年長野県生まれ。ノンフィクション作家。著書に『アメリカ国家反逆罪』(講談社、講談社ノンフィクション賞)等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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