非核兵器地帯―核なき世界への道筋

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000245111
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

どうすれば私たちは核兵器の呪縛から自由になれるのか.その人類的な課題への現実的な解答の一つが,非核兵器地帯にほかならない.すでに地球の南半分で「核なき世界」が実現され,北半球への拡大が始まっている.日本は北東アジアで非核兵器地帯を築けるのか.ライフワークとして取り組んできた著者の初の概説書.

内容説明

核兵器なき世界に向けた現実的な選択肢、それが非核兵器地帯である。条約により核兵器を持たず、作らず、貯蔵せず、配備も実験もさせない地域―核の脅威から解放された地域が、ラテンアメリカや南太平洋、そしてアフリカと、南半球全体に広がっている。北半球でも非核兵器地帯をつくりだす動きが進められている。旧ソ連の核実験に苦しんだ中央アジア五カ国が核兵器の軛からいちはやく脱した。モンゴルがそれに続いた。「緊急かつ困難」な中東地域でも模索が続く。非核兵器地帯は、冷戦構造が今なお残る北東アジアでこそ、現実化されなければならない。

目次

第1章 非核兵器地帯の現在性(非核兵器地帯とは;九〇年代の息吹=核兵器のない世界 ほか)
第2章 既存の非核兵器地帯(前史―大国の思惑;ラテンアメリカ・カリブ地域非核兵器地帯 ほか)
第3章 新しい非核兵器地帯への挑戦(モンゴルの非核兵器地位;中東非核兵器地帯 ほか)
第4章 北東アジア非核兵器地帯への道(日本の核政策と非核兵器地帯;北朝鮮の初期の核開発 ほか)
第5章 平和主義を実践する(共感の広がり;疑問への回答 ほか)

著者等紹介

梅林宏道[ウメバヤシヒロミチ]
1937年、兵庫県生まれ。1965年、東京大学数物系大学院博士課程修了、工学博士。1980年、大学教員を辞し、現在は反核平和運動家として、NPO法人ピースデポ特別顧問、核軍縮を目指す国際NGO「中堅国家構想(MPI)」運営委員などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

11
核なき世界へ。一足飛びに実現するとは誰も思っていない(24頁)。段階的に削減。米軍基地も同様に軍縮をお願いしたい。南極、宇宙、海底の非核地帯化(42頁~)。日本のことすらあまり知らないが、他の地域の非核地帯の知識は全くなかったので、世界平和への道程は自国周辺だけでもだめで、視野を広くとらないと一国の役割も見えないことがわかった。とりわけ、中央アジア非核兵器地帯なる~スタンでなる国にもあることは知らなかった(80頁~)。北極非核兵器地帯の構想(108頁~)は重要。氷が溶けた後の資源争奪以外に重要な非核問題。2014/02/16

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