橋本龍太郎外交回顧録

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244718
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

大臣として,首相として,湾岸戦争や対米貿易摩擦,日米安保再定義と普天間基地返還問題,台湾海峡危機など,冷戦後の外交・安全保障における新たな地平を模索した政治家・橋本龍太郎.2001年から02年にかけて行われたインタビューを収録する本書は,彼の唯一の回想録であり,日本外交の迷走の根源を問うものである.

内容説明

大臣として、首相として、湾岸戦争や対米貿易摩擦、日米安保再定義と普天間基地返還問題、台湾海峡危機、ペルー大使館人質事件など、冷戦後の外交・安全保障における新たな地平を模索した政治家・橋本龍太郎。二〇〇一年から〇二年に三回にわたって行われたインタビューを収録する本書は、彼の唯一の本格的な回顧録であり、日本外交への示唆に富むものである。

目次

1 冷戦後の危機に対峙して―第一回インタビュー(政治家としての出発;イラン・イラク戦争(運輸相時代)
湾岸戦争への対応(蔵相時代) ほか)
2 能動的外交を目指して―第二回インタビュー(村山内閣副総理として;野党・自民党と外務省;超法規措置をめぐって ほか)
3 外交地平の拡大―第三回インタビュー(対欧州外交;要としてのフランス;欧州と協力する意味 ほか)

著者等紹介

五百旗頭真[イオキベマコト]
1943年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。広島大学政経学部助手、講師、助教授、神戸大学法学部教授、防衛大学校長などを経て、現在は熊本県立大学理事長、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長を務める。神戸大学名誉教授

宮城大蔵[ミヤギタイゾウ]
1968年生まれ。NHK勤務を経た後、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。立教大学法学部助手、政策研究大学院大学助教授などを経て、現在は上智大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Masayuki Shimura

0
[新たな地平を求めて]冷戦後の世界地図に直面しながら、「漂流」しかかる日本の外交政策を改めて位置付けるという課題に向き合わざるを得なかった政治家の一人、という側面が色濃く垣間見えたインタビューでした。時のトップのみが知っているであろう話も多数盛り込まれていますので、冷戦後の日本外交を考える上で極めて有益な一冊だと思います。なお、橋本外交を概観する解説がしっかりと載せられているのですが、これがすっきりとまとめており、インタビュー内容を咀嚼し、理解する上で大変役に立ちました。2016/10/18

coolflat

0
湾岸戦争において巨額の出費に踏み切った蔵相としての対応、通産省として米と切り結んだ貿易摩擦、首相在任中の日米安保再定義や普天間基地問題、台湾海峡危機、ユーラシア外交、在ペルー日本大使公邸での人質事件で試された危機管理と、橋本氏が関わった課題はそのまま冷戦後の日本外交の歩みと重なるものであった。その橋本氏が師と仰ぐ政治家は佐藤栄作。彼の戦略としては、対米追随でない自立外交を目指す上で、欧州との関係を緊密にした事。特に仏との関係を築く事で、独を引き込み、英を孤立させ、米と正面をきって対応する事ができたのである2013/08/15

kozawa

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かつて(主に2001年頃)橋龍にインタビューした著者がそれを起こしたもの。総理就任前から総理時代についても、橋龍が言いたいことをしゃべってる中心なのでそのまま真に受けるかどうかというのはあるけれど、当時のバッシングにもさんざん言い返している。とても面白く読んだ。1980年代なり90年代なりの政治家や官僚がどんな外交をしたかとか、低く見る「自虐史観(笑)」な風潮が流行してるようですがはてさて。日本は法律がおかしくて危機対応できないって言われがちですが、彼は緊急時には結構法律を超えた指示をしたのだそうですよ2013/06/25

台所のティラノザウルス

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外交交渉の場って大変なんだなと素直に思いました。2013/05/01

トロント

0
欧米諸国についての外交、特にフランスからの支持を取り付けてそれをテコにG7、G8の議論を動かそうとする試みについての話は中々面白かった。

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