出版社内容情報
ペリー来航から西南戦争終結に至る幕末維新期の歴史過程は,世界史的にみて極めて大きな変革であった.維新期史料に通暁する著者が,長年の研究成果を注ぎ込み,当事者たちの息遣いを伝える記録・日記・書簡等を駆使して筋道立てて描き出す幕末維新通史.上巻には「前史」「
内容説明
激動の歴史過程を一貫した視点から描く、幕末維新通史の決定版。上巻には「前史」および「幕末史の過程」(慶応元年の条約勅許まで)を収録。
目次
第1部 前史(欧米列強の東アジア進出;一八世紀末以降の対露危機;平田国学と復古神道の成立;不平等条約世界体制とアヘン戦争;幕藩制国家と朝幕関係 ほか)
第2部 幕末史の過程(米露英艦隊の来航と日本の開国;ペリー来航はどう受けとめられたか―風説留世界の成立;幕府の安政改革;吉田松陰の歴史的位置;蝦夷地問題と松浦武四郎 ほか)
著者等紹介
宮地正人[ミヤチマサト]
1944年生まれ。東京大学史料編纂所教授、国立歴史民俗博物館館長を経て、東京大学名誉教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽香
4
201211262017/07/04
takao
3
ふむ2024/02/13
しんすけ
2
維新史に関する書籍は何冊か読んだが、それらと趣が異なっていた。幕末から西南戦争までが記述されるが、通史の体裁をとっていない。様々なエポックに注目しながら、その背景を分析している。そのため当時の資料の引用がかなり多い。それらに対してコメントはそれほど入っていないが、全体の叙述の裏づけになっていることが判る。通史を読むような面白さは無いが、一次資料への手がかりを把握するには適した本と言って良い。2014/11/18
夢仙人
2
整理してこの時代を学び直せた。2014/07/20
閑古庵
2
実証的、説得力。2013/02/07