パウロの政治神学

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  • サイズ B6判/ページ数 371,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244626
  • NDC分類 193.71
  • Cコード C0010

内容説明

ローマ書の読みを転倒させる。メシアの論理と伝統に連なることで、新たな“神の民族”という普遍的な共同性の創始を目指したパウロ。信仰と法、召命と排除、精神性と世俗性…ユダヤ教の救済と解放のヴィジョンを参照枠として、プロテスタント的な解釈の礎石を突き崩していく。描き直されたパウロ像を起点として立ち上がる精神の系譜、ニーチェ、カール・シュミット、カール・バルト、フロイト、ベンヤミン―世俗化と啓蒙の「近代」という図式に穴をうがつ、一つの知の気圏と、知られざる思想史の風景。

目次

第1部 読解パウロとモーセ―新たな“神の民族”を創始すること(ローマ書の宛先;ノモス 法と正当化―ローマ書八および九~一一の読解;選びと拒み―ローマ書八・三一~九・五およびバビロニア・タルムードのベラホート篇三二aの読解;プネウマ 救済史における凌駕、現世の超克―ローマ書九~一三の読解)
第2部 影響史パウロと近現代―メシア的なものの形象変容(この世の他所者―マルキオンとその後続者たち;絶対的なものの熱心者と決断の熱心者―カール・シュミットとカール・バルト;世界政治としてのニヒリズムと美学化されたメシアニズム―ヴァルター・ベンヤミンとテオドーア・W.アドルノ;聖書宗教からの脱出―フリードリッヒ・ニーチェとジークムント・フロイト;ヤーコプ・タウベスとカール・シュミットの歴史)
タウベスの手紙

著者紹介

タウベス,ヤーコプ[タウベス,ヤーコプ][Taubes,Jacob]
1923年、ヴィーン生まれ。1987年、没。47年にツューリッヒ大学にて博士号を取得して以降、イェルサレムやアメリカ合衆国各地で研究助手・講師・教授等を歴任し、61年からはベルリン自由大学にてユダヤ学・解釈学の正教授を務めた。「詩学と解釈学」グループへの参加、「宗教理論と政治神学」プロジェクトの組織、テオリー叢書(ズーアカンプ社)の編集など、研究組織者としても広範に影響を残した

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生まれ。専攻、哲学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授

清水一浩[シミズカズヒロ]
1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論分野)博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

ローマ書を、ユダヤのメシアニズムの系譜から読み直す。「神の民の共同体」というパウロの希求のユダヤ性とその政治神学の水脈を、カール・シュミット、ベンヤミンの思考を捉え、世俗化と啓蒙に基づく近代化論との全面対決を企てる。