バーリンの政治哲学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244480
  • NDC分類 311.233
  • Cコード C0031

内容説明

アイザイア・バーリン(一九〇九‐九七)は二〇世紀を代表するリベラルな自由主義哲学・思想史家。価値崩壊の今の時代に、バーリンの価値多元論と自由論の示唆するものは計り知れない。その思想の強大なインパクトを明らかにした、バーリン哲学の本格的な入門書。初学者でも滞りなく読めるよう訳注を付した。

目次

第1章 自由の思想
第2章 多元論
第3章 歴史
第4章 ナショナリズム
第5章 ロマン主義と反啓蒙主義
第6章 アゴニスティック自由主義

著者等紹介

グレイ,ジョン[グレイ,ジョン][Gray,John]
1948年イギリス生まれ。1978年オックスフォード大学エクスター・コレッジ博士課程修了。エセックス大学、オックスフォード大学などを経て、ロンドン大学経済・政治学学校ヨーロッパ思想名誉教授。政治哲学者

河合秀和[カワイヒデカズ]
1933年京都生まれ。1956年東京大学法学部政治学科卒業。1962‐65、73‐75年オックスフォード大学で研究。学習院大学名誉教授。比較政治学、イギリス現代政治史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっぢ@断捨離実行中

3
20世紀で最も奥ゆかしい自由思想家を現代英国を代表する政治哲学者(日本ではグローバリズム、西洋中心主義の批判者で有名)が全力で擁護する書。バーリンの唱える価値多元主義とは、統合不可能で敵対的ですらある諸価値を抑制と妥協で調停していく、という穏当で悪くいえば退屈でつまらないものではあるのだが、冷戦構造を所与の前提としていた他の自由思想家と比べると議論の射程は広く、現代的意義は大きいと思われる。2016/01/11

ステビア

1
グレイ先生の透徹した視点。2013/12/24

日暮里の首領様

1
悪文。入門書じゃないし、たぶん本人の著作を読んだほうが早い。この著者による批判や、他の思想家との複雑な比較も入っていて、正直かなり読みづらかった。2012/12/16

ぽてと

0
積極的自由と消極的自由を対比し、後者を称賛したということしか知られていないバーリンの思想の神髄は、価値の共約不可能性に基づく多元主義とロマン主義の部分的導入、妥協にあるらしい。正直つまらないと感じた本できちんと読んでいないのだが、普遍主義に対して懐疑的でありつつ、批判な面もありながらナショナリズムの役割を認める彼の主張には未だ汲み取れるところがありそうだ。2016/04/14

つばな

0
正直結構難しくて一回読んだだけではあんまり理解していないんだが、最初から最後までグレイのバーリンに対する深い尊敬と愛情を感じ続けて、すごい好きだったんだな…て思った。バーリンを知るために一番最初に読む本としてはお勧めできないけどグレイのことをすごく好きになれる本だと思う。2022/02/17

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