日本労使関係史 1853‐2010

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  • サイズ A5判/ページ数 537p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000242936
  • NDC分類 366.5
  • Cコード C3021

出版社内容情報

1980年代に「日本型雇用システム」として世界的に喧伝された雇用形態(「終身雇用」「年功序列型賃金制」「企業福祉」「企業別労働組合」……)はいかに形成され,そして変容し現在に至ったのか.労働者・経営者・官僚の相互関係に注目し,彼らが目的・利害をめぐって争い妥協してきた150年に亘る日本労使関係を描いた決定版.

内容説明

1980年代に「日本型雇用システム」として世界的に喧伝された雇用形態、すなわち「終身雇用」「年功序列型賃金制」「企業福祉」「企業別労働組合」といったシステムはどのように形成され、現在に至ったのか。労働者・経営者・官僚の相互関係に注目し、彼らが目的・利害をめぐって争い、妥協してきた幕末開港から1950年代までの過程を分析して1985年に刊行された英語版に、2010年までの変容を増補し、150年に亘る日本労使関係を描いた決定版。

目次

第1部 産業革命期の労働者と経営者(工業労働者の組織化;温情主義と直接的管理;労務管理改革と労働運動―1917~1921)
第2部 労働者と経営者―戦間期における雇用制度(渡り職工の消滅?―採用と長期雇用;賃金制度の複雑化;企業共同体―会社、組合、労働者階級)
第3部 戦時の労使関係と政府(長期雇用と統制賃金;産報―労働組合不在の労働者組織)
第4部 戦後の決着(組合主導の労使関係;経営主導の労使関係)
第5部 労使関係―高度成長期とその後(日本型労使関係のヘゲモニー;日本型労使関係の終焉?)

著者等紹介

ゴードン,アンドルー[ゴードン,アンドルー][Gordon,Andrew]
1952年ボストン生まれ。ハーバード大学助教授、デューク大学教授を経て1995年からハーバード大学歴史学部教授。1998~2004年と2011~12年ライシャワー日本研究所所長。専攻は日本近代史

二村一夫[ニムラカズオ]
1934年長野県生まれ。法政大学名誉教授、同大学大原社会問題研究所名誉研究員。専攻は労働史。主著は『足尾暴動の史的分析』(東京大学出版会、1988年、労働関係図書優秀賞)、The Ashio Riot of 1907(Duke University Press,1997)、『労働は神聖なり、結合は勢力なり―高野房太郎とその時代』(岩波書店、2008年、社会政策学会学術賞および冲永賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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