出版社内容情報
浪曲の歴史と魅力が明らかに。幻の名著復刻。
唯一の浪曲通史であり浪曲研究でもある名著が、正岡容門下の大西信行編により蘇る。浪曲の魅力が余すところなく説かれ、鑑賞の手引きとしても格好の書。新収録の対談・座談・補章・浪曲年表と共に定本として刊行。
内容説明
浪花節という大衆芸術のどこにほめられていい美点があるのか。汲めども尽きぬ美酒があるのか…浪花節を愛してやまない正岡の筆が、その魅力を鮮やかに抽き出す。唯一の浪曲通史であり浪曲研究でもある幻の名著が、門人の編により蘇る。
目次
対談 師・正岡容と『日本浪曲史』(小沢昭一・大西信行)
浪花節是非
浪花節以前
江戸末年篇
明治初年篇
明治中年篇
桃中軒雲右衛門篇
明治末年篇
大正年代篇
昭和篇
正岡容以後
座談会 上方浪曲史
著者等紹介
正岡容[マサオカイルル]
明治37年(1904)~昭和33年(1958)東京・神田生まれ。小説家、評論家。日本大学芸術科中退。寄席芸能を愛好し、演芸研究・評論という分野を切り拓く。小説・随筆・評論など著作多数。浪曲台本も手がけ『天保水滸伝』などの名作を遺す。門下に、大西信行・小沢昭一・桂米朝・加藤武・永井啓夫ら
大西信行[オオニシノブユキ]
昭和4年(1929)東京・神楽坂生まれ。劇作家、演出家、脚本家。NHK勤務を経て独立。『御宿かわせみ』(NHK)、『水戸黄門』(TBS)、戯曲『怪談牡丹燈籠』など作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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