出版社内容情報
明治から大正半ばまで政治家と実業家の二刀流で活躍、渋沢栄一の後を継いで東京商業会議所会頭に就任、日本経済の発展と平和の実現のため、政府と堂々と渡り合い、軍事力から経済力中心の国家の発展を目指した中野武営(1848-1918)。「士魂商才」の気骨あるラストサムライの生き様を、同時代の政治経済の実相とともに綴る。
内容説明
高松藩出身で、香川県の独立を導き、明治から大正半ばまで政治家と実業家の二刀流で活躍。渋沢栄一から東京商業会議所会頭を継ぎ、政府と対峙することも恐れず、軍事力から経済力中心の国家の発展をめざした中野武営(1848‐1918)。忘れられてきた「士魂商才」の気骨あるラストサムライの生き様を、同時代の政治経済の実相とともに綴る初の本格評伝。
目次
第1章 生い立ちから中央へ
第2章 政党政治をめざし、香川県の独立に東奔西走
第3章 実業家と政治家の「二刀流」
第4章 偏武的政治との闘い
第5章 大正デモクラシーの旗手
第6章 晩年の総決算
著者等紹介
石井裕晶[イシイヒロアキ]
歴史研究家。1956年生まれ。東京大学経済学部卒業。1980年通商産業省入省。在米日本大使館公使、内閣府政策統括官(経済財政運営担当)などを経て2014年退官。1986年プリンストン大学公共・国際関係大学院修士。2011年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専攻、近代日本政治経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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