内容説明
第一次世界大戦中、前線近くや後方の病院で、看護師や救急車運転手として働いた女性たちがいた。彼女たちの手記・小説はモダニズムの系譜に連なり、前線と銃後のあわいから生の声を伝えている。日英の従軍看護の実態を探り、大戦の記憶を書き換える意欲的な試み。
目次
第1章 イギリス看護小史―ナイチンゲール以前、以後
第2章 「女らしい」戦争貢献―VAD篤志看護師の語る大戦
第3章 看護の戦場、戦場の看護
第4章 『西部戦線異状あり』―VAD救急車運転手の手記
第5章 「第二の戦場」―アメリカ人看護師の体験記
第6章 欧州に派遣された「女の軍人さん」―日赤救護班と第一次世界大戦
著者等紹介
荒木映子[アラキエイコ]
1950年生まれ。英文学、表現文化学。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。大阪市立大学大学院文学研究科教授を経て、龍谷大学文学部特任教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件