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出版社内容情報
『銀の匙』の作家の知られざる横顔。その不思議な個性の遍歴を、キリスト教伝道者塩田章の残した訪問記と往復書簡から再現する。「気のおけぬ」塩田青年に見せた素顔、「おみかんちゃん」との濃密な往来・・・。作家の日常のたたずまいに、情緒の揺れや「執心と規律」の葛藤が浮かぶ。自ら「仏教者」と称した精神の秘密に迫る評伝。
内容説明
静かな日々の陰翳―『銀の匙』の作家の不思議な素顔。その死まで、作家の周辺にいたキリスト教伝道者“塩田/章”の記録をもとに、日本の近代文学史に稀な個性の秘密に迫る。
目次
第1章 勘助塾
第2章 しづかな流れ
第3章 雀のお宿
第4章 涙と坐忘
第5章 おみかんさん
第6章 犬と猫の話
第7章 無仏教と無教会
第8章 鳥の話
第9章 余光
終章 「せんせ」らしさ
著者等紹介
鈴木範久[スズキノリヒサ]
1935年生まれ。専攻、日本宗教史。現在、立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
3
『銀の匙』を丁寧に読解した授業がテレビで紹介され、その作者の人生録が塩田章氏の手で書かれ、それをさらに著者によって分析している。評者は、宗教のことはあまりよくわからないので、あまり感想を書ける人間ではないが、勘助氏は写真や放送嫌いであったようだ(132ページ)。現代のFacebookやテレビ取材のようなものは、今生きておられたら一切、受け付けなかったのであろうか。無宗教というのは、どんな信仰も否定もしないし、歓迎もしない。ニュートラルな立ち位置だと思えるが、評者も葬式仏教徒なので、信じるのは自分次第か。2012/11/17
たく
0
多くの人に慕われたんだな、という感じ。 自身の人生が凄く恵まれていたわけでなかろうに 人柄にすごく惹かれるものがある2014/01/06