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とばりを降ろせ、愛の夜よ―20世紀ドイツ文学7人のパイオニア

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000241304
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ドイツ文学界に絶大な影響力をもつ文芸批評家による20世紀文学論.文学を良質のエンタテーメントと捉え,愛を論じたら右に出る者のない「愛の大家」が痛快達者な語り口で論じきった,文学好きにはたまらなく「おいしい」一冊.

内容説明

ムージル未完の大作『特性のない男』は、『失われた時を求めて』や『ユリシーズ』にならぶ20世紀の記念碑的傑作なのか?演劇の革命家ブレヒトは、ほんとうに世界の変革を願っていたのか?現代ドイツでずばぬけた人気と影響力をもち、「文学の教皇」とも呼ばれる批評家ライヒ=ラニツキが、通説を痛快にくつがえしていく20世紀文学「恋愛」談義。ユダヤ系であるがゆえに数奇な人生をたどった著者にとって、パイオニア7人は、つねに彼の人生の同伴者でありつづけている。文学はエンターテインメント。皮肉とユーモアをきかせたライヒ=ラニツキ節が、人生の機微と文学の魅力を、しっとりと明快に語る。

目次

トーマス・マン(最後の恋;「おお、とばりを降ろせ、愛の夜よ」;私は終わりか?)
カフカ(手紙に書いたキス)
ブレヒト(とてつもなく高い)
ムージル(偉大な物語作者の破綻)
デーブリーン(天才の狂乱;われらがビーバーコップと彼の仔猫ちゃん)
シュニッツラー(残酷なこともひっそりと)
トゥホルスキー(われわれの仲間)

著者等紹介

ライヒ=ラニツキ,マルセル[ライヒラニツキ,マルセル][Reich‐Ranicki,Marcel]
1920年ポーランド生まれ。ユダヤ系の批評家。ツァイト紙やフランクフルター・アルゲマイネ新聞で文芸批評を担当し、ZDFのテレビ番組「文学カルテット」に出演するなどして、現代ドイツで、ずばぬけた人気と影響力をもっている。「文学の教皇」と呼ばれ、つねに注目と論議の的になっている

丘沢静也[オカザワシズヤ]
1947年神戸生まれ。ドイツ文学者。現在、東京都立大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっし~

8
村上春樹ファンの間では有名なドイツでの『国境の南、太陽の西事件』。ドイツでは長らく人気のあった書評番組「文学カルテット」に『国境の南、太陽の西』が俎上に上がった際に出演者の間で大激論となり、結果、十年以上続いた番組が打ちきりになったという。その「文学カルテット」のホストが、この本の著者でありドイツの「文学教皇」と称されるライヒ=ラニッキである。エスプリとユーモアのきいた切り口で、ドイツの主要な作家7名、マン、カフカ、ブレヒト、ムージル、デーブリーン、シュニッツラー、トゥホルスキーを評論する好著^^2020/04/19

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