帝国神道の形成―植民地朝鮮と国家神道の論理

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000240475
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C3014

出版社内容情報

植民地期朝鮮における神社政策の展開を帝国史の視角から捉え、国家神道の論理の形成過程とその本質に迫る。

内容説明

「神社非宗教論」にもとづく国家神道は、いつ・いかにして皇祖神崇拝と結びついたのか。「敬神崇祖」の論理はいかにして形成され具体化されたのか。一九三〇年代を中心とする植民地朝鮮における神社政策の展開を、神社神道の言説や地域の祭祀の場に即して分析、多民族帝国主義的ナショナリズムに立脚した国家神道の姿を解明、その本質に迫る。

目次

帝国史における国家神道
1 国家神道論理の形成―一九三〇年代前半(農村振興運動期の神社政策―「洞祭」への関心;国体明徴と心田開発運動―国民統合を目指す神社政策;「敬神崇祖」と国家神道の論理の確立―皇祖神に「帰一」する始祖神)
2 国家神道論理の実体化―一九三〇年代後半(天照大神と神社・神祠の統制―朝鮮版神社整理;「洞祭」をめぐる神社政策―増設のための「洞祭」利用言説;植民地朝鮮における「類似宗教」概念―国家神道の論理により排除される信仰者の群れ)
民族宗教の枠を超える帝国神道論

著者等紹介

青野正明[アオノマサアキ]
1958年生。大阪外国語大学外国語学部朝鮮語学科卒業。筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了、同大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(学術・国際日本文化研究センター)。朝鮮史専攻。現在、桃山学院大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mittsko

3
1930年代「朝鮮総督府の神社政策の分析を通じて、植民地朝鮮における神社神道の変容を帝国史的な視野で捉える」。表題の「帝国神道」とは「多民族帝国主義的ナショナリズムに立脚した国家神道」「国民国家の拡張過程において帝国主義的ナショナリズムに立脚した国民教化を担う国家神道」のことで、磯前順一の「帝国史としての宗教論」を大幅に参照した問題意識の定式となっている。 ⇒ 日本宗教史の一環として拝読。従来の神道研究で究明が不十分な領域、非常に刺激的だった。なお、本書の宗教概念の用例は独特で、私には不明なところも。2017/11/24

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