出版社内容情報
来たるべき読者たちへ――2004年のデリダ逝去後、初であると言える、デリダの政治的なものの脱構築を批判的に「遺産相続」する論文集。デリダの思想は現代における喫緊の倫理上・政治上の具体的な問題にいかなる視座を与えるか。錚々たる執筆陣が注意深く読み解きながら、時として挑戦的であるほどに刺激的な議論を展開。
内容説明
二〇〇四年のデリダ逝去後初とも言える、デリダの政治的なものの脱構築を、批判的に「遺産相続」する論文集。デモクラシー、責任、友愛、歓待、赦し、主権といった主題を扱ったデリダの後期の仕事は、彼の仕事の総体の中でどう位置づけられるか。現代における喫緊の問題にいかなる視座を与えるか。デリダ思想に長い間影響を受けてきた人々ばかりにではなく、新しい読者にも向けて、錚々たる執筆陣が注意深く読み解きながら、時として挑戦的であるほどに刺激的な議論を展開する。
目次
イントロダクション―デリダと政治的なものの時代
第1章 終末論対目的論―デリダとアルチュセールの中断した対話
第2章 デモクラシーの時ならぬ秘密
第3章 主権のためらい
第4章 「我をイシュマエルと呼べ」
第5章 純粋贈与のアポリアと相互性の狙い―デリダの『時間を与える』について
第6章 赦しの脆さ(デリダとリクール)
第7章 デモクラシーは到来すべきものか?―デリダにおける倫理と政治
著者等紹介
チャー,フェン[チャー,フェン][Cheah,Pheng]
カリフォルニア大学バークレー校修辞科教授。専門は近現代大陸哲学・批評理論
ゲルラク,スザンヌ[ゲルラク,スザンヌ][Guerlac,Suzanne]
カリフォルニア大学バークレー校フランス語科教授。専門は近現代思想文学
藤本一勇[フジモトカズイサ]
1966年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。哲学専攻
澤里岳史[サワサトタケシ]
1968年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。学習院大学法学部講師、早稲田大学文学学術院講師。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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