帝国解体―アメリカ最後の選択

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000240376
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0031

出版社内容情報

厳しい経済状況にもかかわらず、軍備拡大を続けるオバマ政権下のアメリカ。著者は、長年にわたって、沖縄の米軍基地やイラク、アフガニスタンへの軍事侵攻、自らもかかわったことがあるCIA、さらには民間企業の軍事への参入などを厳しく批判してきた。歯切れのいい文体と膨大なデータとともに書かれた,渾身の遺著。

内容説明

逼迫した経済状況にもかかわらず、軍備拡大を続けるオバマ政権下のアメリカ。著者は、長年にわたって、沖縄の米軍基地やイラク、アフガニスタンへの軍事侵攻、自らも内情にくわしいCIAのありかた、さらには民間企業の軍事への参入などを厳しく批判してきた。この本は、歯切れのいい文体と膨大な文献などとともに、いま、アメリカがなすべきことを説く、渾身の遺著である。最晩年にロサンジェルス・タイムズ紙に執筆した、普天間への思いを綴った論文、そして人生のパートナー、シーラ・ジョンソン夫人による、日本版への書き下ろしも収める。

目次

自滅への選択肢
第1部 過去の行い
第2部 スパイとならず者と傭兵たち
第3部 基地の世界
第4部 ペンタゴン、破壊への道
第5部 解体事始め
回想―チャルの知的変遷(シーラ・ジョンソン)

著者等紹介

ジョンソン,チャルマーズ[ジョンソン,チャルマーズ][Johnson,Chalmers]
1931年、アメリカ・アリゾナ州フェニックスに生まれる。53年カリフォルニア大学バークレー校経済学部を卒業。朝鮮戦争に従軍し、横須賀に滞在中に日本に関心を持つ。帰国後、同校に戻り、57年政治学修士号、61年政治学博士号を取得、アジア専門の政治学教授となる。87年にカリフォルニア大学サンディエゴ校に移り、92年に退職して日本政策研究所を設立。多くの著作の中でも特に『中国革命の源流』と『通産省と日本の奇跡』が有名。2010年11月死去

雨宮和子[アメミヤカズコ]
1947年東京都に生まれる。一橋大学商学部を卒業後、渡米。フリーランスライターを経て、93年にカリフォルニア大学サンディエゴ校社会学部で博士号を取得。96年よりボリビアへの沖縄移民研究に着手。日本政策研究所、全米日系博物館、米州開発銀行、カナダ建築センターなどの主催するさまざまな研究プロジェクトに参加し、論文を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cronoq

5
かつて『ブローバック』で911を予期したチャルマーズ・ジョンソン晩年の論説集。合衆国による現在の世界支配体制の長期的継続が不可能となると、かつてソ連崩壊時に起こった世界秩序の大変革と同じことが、将来大規模に世界中で起こるのだろうか。圧倒的なヘゲモニーを失った国際社会が、調和の取れたものになるのか、抑えられていた争いが弾けだすのか。それとも新たなるヘゲモニーが台頭するのだろうか。2012/09/23

yooou

4
☆☆☆☆★ 親日派で正に地に足がついた地道な研究に基づき合衆国の抱える現実的な閉塞感に警鐘を鳴らすものとなっているのだけど、おそらく本国ではスルーされるばかりでしょう。10年経って振り返ってみたいと思う本でありました。2012/04/14

壱萬参仟縁

3
当たり前かもしれないが、TPPは米国の影響大。原発も基地も。沖縄での米軍兵による日本人女性への性的暴力が後を絶たない(150ページに関連)中、アメリカとの距離感には敏感になっていると思う。反TPPは脱原発や基地問題軽減とつながっていくと思える。オバマ大統領が再選された今、日本も衆議院解散、総選挙の様相を呈してきたので、新たな日米関係を再構築しなければならない時期にある。国際関係は益々混沌としてきたが、国益やナショナリズムばかりでは日本も沈没しかねない。外交手腕が問われるところだろう。難しいことだが。2012/11/15

k2jp

1
『ネメシス』かと思いきや、TomDispatch.com の寄稿文を訳した短篇集だった…orz。方向性は『アメリカ帝国の悲劇』と変わってないが、911後のデータで補強されている。他の本からの引用が多いからチェーン・リーディング止まらん感じ…orz。世界大戦や冷戦の時代は終わったというのに、米国は諜報(秘密工作を含む)や軍事に重点を置いたままどころか現在も拡大中…という主張とそれを裏付ける数値が並ぶ。800を超える国外基地数とか50万人を超える軍人数とか民間軍事会社とか…Too big to fail...2012/05/31

キミ兄

0
米国の軍国主義台頭、世界での基地を中心とした覇権主義。☆☆☆☆。2012/07/14

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