内容説明
丸山政治学のアポリア、朝鮮人虐殺と憲法論争、小林秀雄と靖国…。“豚‐人間”から帝国の生成解体を問う、哲学と思想史への画期的挑戦。
目次
第1部 恐怖なき決断―丸山眞男の個人と国家(民主主義という「虚妄」;危機と政治―荻生徂徠論;決断としてのナショナリズム―福沢諭吉論 ほか)
第2部 日本人であること―国民国家の本源的蓄積(オールド・リベラルの天皇制;自我、家族、国体―日露戦後の国家論;ある憲法学者の不安―国体論争とその時代 ほか)
第3部 日本人になること―生を得るために死に赴く(小林秀雄という意匠;批評、歴史、死―小林秀雄における国家と個人;死への決断―朝鮮人・帝国臣民・日本人)
おわりに 国家を思考するということ
著者等紹介
金杭[キムハン]
1973年、韓国生まれ。政治思想・日本思想史専攻。延世大学卒業後、1998年、ソウル大学大学院修士課程修了。2002年に渡日、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)研究員、2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、高麗大学民族文化研究院准教授、『創作と批評』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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